■[生涯学習]異なる視点で新たな発見 令和6年度盛岡大学・盛岡大学短期大学部公開講座
12月7日(土)、大学で行われている講義形式の講座を通じて生涯学習の場を提供する公開講座が、市コミュニティホールを会場に開催されました。
市民ら45人が参加したこの日は、盛岡大学短期大学部の澤口(さわぐち)たまみ准教授と盛岡大学文学部の上白石実(かみしらいしみのる)教授を招き、それぞれ「虫の目で見る世の中」「御一新(=明治維新)の際の気仙地方の変遷」をテーマに講義。このうち澤口准教授は、虫の成り立ちや生き方に触れながら「1千万種を超えると推定されるほどの種類がいる虫は、環境に合わせて姿形を変えながら生きてきた。人間にも環境に合わせて自らを変えることが求められているのかもしれない」と話しました。
■[笑顔でラン]強風に負けずランナーがまちなかを快走 2024奇跡の一本松マラソン
12月8日(日)、夢アリーナたかたをメイン会場に「2024奇跡の一本松マラソン」が行われました。
昨年までの「復興応援ありがとうマラソン」から名称をリニューアルして初めて開催された今大会には、計4種目に923人が参加しました。
スターターを務めた東北楽天ゴールデンイーグルス・銀次(ぎんじ)球団アンバサダーの号砲で、ランナーは勢いよくスタート。昨年に引き続き高田松原の防潮堤の上がコースとなったハーフマラソンでは、献花台が設置された「海を望む場」で足を止めて黙礼する試みも行われ、ランナーの皆さんはまちの復興に思いを寄せました。
強風が吹き荒れるコンディションでしたが、ランナーの皆さんは続々と笑顔で完走。奥州市から参加した及川翔太(おいかわしょうた)さんは「風が強かったが、きれいな景色を見ながら走ることができ、また沿道の皆さんの声援もとても力になった。復興しているまちの姿も見ることができて良かった」と充実の表情をみせました。
■[グリスロ活用]モビリティを生かした地域課題解決へ議論深める 第49回EST創発セミナーin陸前高田
11月29日(金)、地域課題解決や脱炭素社会の実現に向けたモビリティの可能性について議論する「第49回EST創発セミナーin陸前高田」が、奇跡の一本松ホールを会場に開催されました。
この日は有識者による講演や意見交換が行われ、本市におけるグリーンスローモビリティを活用した様々な取り組みの紹介なども交えながら、持続可能なまちづくりに向けたヒントを探りました。「ゆっくり走るからこそ、そこにコミュニケーションの時間が生まれ、居場所づくりとしての機能を果たす」といった、新たなモビリティならではの役割に参加者は理解を深めていました。
■[成長喜ぶ]保護者の前で練習の成果を披露 市内各保育所・保育園で生活発表会
11月から12月にかけ、市内保育所・保育園では生活発表会が行われました。
11月30日(土)に行われた気仙保育所の生活発表会では、子どもたちが一生懸命練習した遊戯や劇を元気いっぱいに発表。そのかわいらしい姿に保護者の皆さんも表情をほころばせていました。
最後の生活発表会となる年長の皆さんは、総勢8人で「キッズ・ソーラン」を披露。「復興」が掲げられた大漁旗を背に、その2文字に負けない力強さで踊り上げました。菅野彩羽(かんのいろは)さんは「緊張したけど、保育所最後の発表会なので、おうちの人にかっこいいところを見せられるようにがんばった」と話しました。
■[三陸の魅力]三陸の大地が育む豊かな文化を発信 みちのく潮風トレイル×三陸ジオパーク シンポジウム2024
11月30日(土)、奇跡の一本松ホールを会場に、「みちのく潮風トレイル×三陸ジオパークシンポジウム2024」が開催され、約250人が来場しました。
この地ならではの郷土芸能や食に触れ、その起源が三陸地域の大地(ジオ)の育みにあることを学ぶ本イベント。会場では、地域住民やハイカーに親しまれる三陸各地の美しい景色に関する展示のほか、がんづき、椿油を使ったけんちん汁などの郷土料理の試食が行われました。
シンポジウム内では、ジオリブ研究所の巽好幸(たつみよしゆき)所長が基調講演。地殻変動や自然災害などと戦いながら育まれてきた三陸の大地と人々の歴史を紐解きながら、その恩恵として三陸特有の豊かな食が生み出されていることを伝えました。
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