■令和7年 陸前高田市二十歳のつどい
1月12日(日)、奇跡の一本松ホールを会場に令和7年陸前高田市二十歳のつどいが開催されました。
本年の対象者は平成16年4月2日から17年4月1日までに生まれた160人。当日は振袖や羽織袴、スーツなどに身を包んだ126人(男64人、女62人)が出席し、級友との再開に笑顔を弾けさせながら、二十歳としての凛々しい姿を披露しました。
式典では、佐々木市長が「皆さんの多くは、小学校に入学する直前の3月に東日本大震災に遭遇し、言葉では言い表すことのできない悲しみや苦しみを経験しながら、その困難を乗り越えてきた。これまで歩んできた20年が決して平坦な道ではなかった分、困難を克服する力を持っていると信じている。皆さんこそが陸前高田の、そして日本の将来を担う人材だ」と、エールを送りました。
式典後には、二十歳のつどい実行委員会(岡田悠太(おかだゆうた)委員長)が中心となり記念行事を実施。中学時代の思い出や今後の意気込みを語るインタビュー、恩師の先生方がメッセージを送るビデオレターの上映、クラスごとの記念撮影などが行われ、会場は大きな盛り上がりを見せました。
また、県建設業協会大船渡支部青年部会が、出席者へのタイムカプセルの返却も実施。これは、小学6年時に制作したタイムカプセルを同部会が預かり、二十歳のつどいに併せて返却しているもので、出席した皆さんは当時の思い出を懐かしみながら、大人としての誓いを新たにしていました。
■二十歳の誓い
※詳しくは本紙をご覧ください。
■二十歳の意気込みと仲間へのメッセージ
二十歳のつどい実行委員会 実行委員長
岡田 悠太(おかだゆうた)さん
(高田第一中学校)
二十歳のつどい当日に向け昨年11月から準備を始め、恩師の先生からのビデオメッセージに係る協力依頼や動画の編集作業など大変でしたが、無事に式典を終えることができ、改めて二十歳としての責任を自覚したところです。
将来の夢である教師を目指し、今は大学に通って勉学に励んでいます。中学生の時、生徒第一に考えてくれる先生に出会い、自分に自信がなかった私の背中を押してくれたことがきっかけで、私も教師になって同じように子どもたちに情熱を注ぎたいと憧れるようになりました。
少子化が進み、このまちも子どもが少ないと言われますが、いつか高田に戻ってきた時には、勉強だけでなく青春や思い出を作ってあげられるような教師となり、子どもたちの活気あふれるまちにしたいと思っています。
共に二十歳を迎えた皆さん、これから挫折することもあるかもしれませんが、私たちはやり直す意思さえあればいくらでもやり直せる年代です。皆さんも将来の夢に向かって一生懸命駆け抜けていってください!
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