「地震火災」という言葉を知っていますか?大きな地震が起きた時は、火災が多くの地点で同時に発生し、大規模な火災となることがあります。過去にも、関東大震災や阪神・淡路大震災、東日本大震災、昨年元日に発生した能登半島地震などにおいて地震火災が発生し、大きな被害をもたらしています。地震火災の発生原因は様々ですが、今月は、その中でも電気が原因となって発生する「通電火災」について紹介します。
■~地震火災はなぜ起きる?「通電火災」に備えよう!~
「通電火災」とは、停電から電気が復旧する際に発生する火災です。
大きな地震が発生すると一時的に停電することがありますが、電気ストーブやアイロンなどの電気機器の電源が入ったまま停電が復旧し、再通電することにより、地震の揺れで散乱した可燃物が加熱され、出火することで発生する火災が「通電火災」です。
◆感震ブレーカーを設置しましょう!
「通電火災」を防ぐには、停電時に避難する場合にブレーカーを落としてから逃げるなど、停電が復旧しても電気機器に再通電しないようにすることが重要です。
しかしながら、大きな地震が発生すると津波が襲来する恐れもあるため、ブレーカーを落としてから避難する余裕がない場合があります。
そこで「通電火災」の対策として効果的なのが、感震ブレーカーの設置です。
感震ブレーカーは、地震の揺れを感知し、自動的にブレーカーを落とす装置です。
感震ブレーカーは、分電盤に取り付けるものやおもりを利用した簡易なものなど、様々な種類があります。
◆感震ブレーカーの種類
▽分電盤タイプ(内蔵型)
感震ブレーカーの種類分電盤に内蔵されたセンサーが揺れを感知し、ブレーカーを落として電気を遮断。
[電気工事が必要]
▽分電盤タイプ(後付型)
分電盤に感震機能を外付けするタイプで、漏電ブレーカーが設置されている場合に設置可能。
[電気工事が必要]
▽コンセントタイプ
コンセントに内蔵されたセンサーが揺れを感知し、コンセントから電気を遮断。
[電気工事が必要なタイプと、コンセントに差し込むだけのタイプがある]
▽簡易タイプ
ばねの作動や重りの落下によりブレーカーを落として、電気を遮断。
[電気工事が不要]
※住宅分電盤の種類に適した製品をお選びください。
簡易タイプの感震ブレーカーは、電気工事不要で、ホームセンターなどで購入できます。分電盤タイプの感震ブレーカーは、電気工事が必要となりますので、取り付けを検討する場合は、電気工事業者にご相談ください。
■防災ミニクイズ
本市の地域防災力の向上を目的として、令和5年5月に結成された組織は、「陸前高田市○○○○○○○の集い」
答え:防災マイスター
問い合わせ先:市役所防災課
【電話】(内線703)
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