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福澤監督×富栄ドラムさん×奥出雲町〈トークショー〉(1)

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島根県奥出雲町

令和5年7月から9月まで放送されたTBSドラマ日曜劇場「VIVANT」の大ヒットを祝して、福澤監督、富栄ドラムさんのトークショーが10月29日に横田小学校で開催されました。今回は、ショーで話されたトークの一部を紹介します。

◆福澤監督と奥出雲町のなれそめについて教えてください。
福澤監督:約20年前に「砂の器」を制作しました。「砂の器」で主人公親子が巡礼として放浪の旅を続け、亀嵩に行きつきます。「ここを通ったのかな〜」と思いながら、自分の車で辿ってみました。正直なところ、東京に住むものにとって、山陰は怖い。なかなか行くこともなく、謎めいています。実際に、足を運んでみて綺麗なところだと思いましたが、撮影をしに東京から来る事は大変だと感じ、違う場所で撮影をしようと思いました。失礼のないよう、当時の役場には撮影は他で行うものの、亀嵩という名前を使用させてもらう旨を伝えたところ、観光課の方が、私が撮影をしている京都まで来て、「「砂の器」はうちで撮影してもらわないと困ります!まずは来てみてください!」と直談判をされました。旧仁多町を訪れ、かつて「砂の器」が撮影された場所や櫻井家・絲原家を見せてもらいました。私は、たたらの事をよく知らなかったので、玉鋼を造るために、村下が三日三晩かけて造る事を聞き、魅力を感じました。
そして、何と言っても、ご飯が美味しかった!どこでも洗礼された料理がでてきました。仁多米にしいたけ醤油をかけた卵かけごはんが抜群においしかった。出雲大社もあるし、島根県は素晴らしいところだなと思い通うようになりました。

◆「砂の器」後、「私は貝になりたい」「ジャパニーズアメリカン」「リーダーズ」と撮影に来ていただいていますが、それは食や町の雰囲気がいいなと思われたからでしょうか?
福澤監督:おいしい食や原風景があるだけでなく、町民の皆さんも優しくて、みんなが協力してくれる体制に感動し、また来たくなるんです。

◆「VIVANT」に本町が誇るたたらが登場していますが、これは何故でしょうか?
福澤監督:「VIVANT」は、私の勝負作品です。なぜ、韓国ドラマは海外に輸出されるのに、日本のドラマは、未だ国内向けにばかりなのか調べてみました。日本は人口約1億2000万人にヒットすれば、儲かるようになっていますが、その一方で、韓国の人口は約5000万人で、おおよそ日本の半分の人口です。国内でヒットしても大した儲けにはなりません。なので、韓国ドラマは海外へ積極的に輸出されます。日本のドラマもそろそろ海外に目を向ける時ではないかと思い「VIVANT」を制作しました。そのためには、海外の方が興味を引く、日本の原風景や日本刀が必要だったため奥出雲町で撮影をさせていただきました。

◆初めて奥出雲町に来られたドラムさんの感想を教えてください。
ドラムさん:力士時代に、島根県には来た事があります。奥出雲町は初めてですが、空気やごはんがおいしく、人も温かいですね。

◆ドラムさんは、どのように役を得たのでしょうか?
福澤監督:バルカ警察のオーディションがあり、50〜60人が参加していました。その中に、私のイメージにぴったりの彼がいて「ドラムだ!」と思い採用しました。

◆採用された時の気持ちを教えてください。
ドラムさん:宝くじに当たるより嬉しかったですね!!

◆ドラムさんを採用する前から、携帯電話の翻訳アプリで話すことは決まっていましたか?
福澤監督:はい。「VIVANT」は暗い話なので、切羽詰まったシーンでも女性の声で「超危険。超危険。」と言うと場が和みますよね。私は、暗いのが嫌いなんですよ。なので、ドラムみたいな明るい役者がほしかったです。

◆ドラムさんの笑顔はどのように役作りをされたのですか?
ドラムさん:子供でも好きになるような「笑顔」と監督に言われていたので、笑顔の練習をしました。どこの筋肉をどう使うといいか、表情のパターンを紙に書き出したりして分析しました。

◆ドラムさんが、ドラマの中で食べているお餅は仁多の餅ですか?
福澤監督:そうです。毎年、奥出雲町の方が仁多の餅を送ってくれるので、それを冷凍にしています。色々な餅を試した結果、仁多の餅が一番伸びたので使用しました。ドラムさん:今までで一番伸びた餅でした。

◆撮影の時は何個食べましたか?
ドラムさん:色々なカットを撮るために20個くらい食べました。餅自体に味があり、演技をしなくても美味しくて、思わず「ニタ〜」と笑ってしまいました(笑)

◆最後に奥出雲町の皆さんへメッセージをお願いします。
福澤監督:「VIVANT」を日本のみならず、世界の人たちにも見てもらうことが私の願いです。「島根県」「奥出雲町」「棚田」という素晴らしい日本を知ってもらえたらと思っています。今後も応援をよろしくお願いします。
ドラムさん:これからも俳優として頑張っていきますので、素のキャラクターの自分も応援して下さい。

◎乃木優助の出身小学校である京都・東舞鶴小学校として、松江市にある本庄小学校で撮影が行われました。このシーンで使用された黒ソファは旧高田小学校の物で、今回のトークショーでは、監督とドラムさんが座られました。

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