11月23日、久々に気持ちの良い秋晴れとなったこの日、「奥出雲おろち号」は、ついに最後の日を迎えました。
この日、町内では、県外ナンバーの車が多く見られ、各駅や線路沿いでは、手旗や横断幕を振りながら最後の姿を目に焼き付ける大勢の人の姿があり、「奥出雲おろち号」の人気の高さを物語っていました。
運行最終日に車掌を任されたJR木次鉄道部の藤原卓司さんは、「最終日に各駅で多くの方に来ていただき、とても感謝しています。改めて、愛されていた列車だったと感じました。そして、車掌を任された私自身もとても楽しくラストランに乗務することができました。」と語られました。
そして、これまで公民館活動として、子どもたちとトロッコダンスや歌でおもてなし活動をされた布勢公民館長の山田伸二さんは、「最終日に子どもたちは、出雲八代駅を出発するトロッコ列車をダンスと歌で姿が見えなくなるまで応援し続けました。トロッコ列車を介して、子どもたちが地域活性化に一役かってくれた事が嬉しかったです。運行終了となるのは寂しいですが、感謝の気持ちを次に繋げていきたいです。」と話されました。
また、出雲横田駅周辺活性化プロジェクトの発起人の一人である乾道雄さんは「奥出雲の顔となりつつあった本列車が廃止となることは寂しいと思う半面、地域がどこまでこのコンテンツを活かし、地域との相乗効果を図れたかと感じています。2024年度からあめつちの乗り入れが開始されます。木次線を絡めた「地域おこし」を考え、実現する最後のチャンスであると認識しています」と話されました。
※11月23日に列車内から撮影された動画が「出雲の國・斐伊川サミット」のホームページで公開されてます。
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