町の第三セクターである有限会社奥出雲椎茸が3月29日に破産手続きの開始決定を受けて以降、破産管財人である熱田雅夫弁護士の助言のもと、破産手続きに並行して、施設の利活用等の検討がなされてきました。
12月1日、インターネット事業のほか、木質バイオマス資源化事業や発電事業等を展開する株式会社エヌディエス(岡山市)が全額出資して設立した奥出雲椎茸株式会社(奥出雲町三沢)に施設を有償譲渡する契約が締結され、椎茸事業の承継がなされました。
熱田弁護士から「『資源循環型社会』という町の理念のもと、施設や菌床等の有形資産とこれまで従業員の方が培ってきた知識等の無形資産を無駄にしないよう手続きを進めてきました」と説明がありました。
そして、佐野浩一社長は、「株式会社エヌディエスでは、広葉樹を使用した事業もあり、以前から菌床しいたけにはとても興味がありました。今後、老朽化した機械設備の更新や雇用を確保し、安定供給ができるよう体制を整えていきます」と話されました。
最後に糸原町長は、「佐野社長から『奥出雲椎茸』の栽培事業を承継して地域振興に寄与したいと表明を受け、町としても感謝と期待をしています」と述べました。
引き続き、奥出雲産のブランド椎茸は、町内だけでなく、全国にお届けすることとなります。
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