■奥出雲町長 糸原 保
2024年の年頭にあたり新年のご挨拶を申し上げます。
まず初めに、1日に発生しました能登半島地震におきまして、お亡くなりになられました皆様に、お悔やみ申し上げますとともに、被災されました多くの皆様にお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復興を願っております。
本地域におきましても、何時こうした災害が起こるのか解りません。常に有事即応体制、訓練などの強化に努めていく必要があると、改めて気を引き締めるところであります。
さて、昨年は、私が訴える政策や、国の新たな政策である脱炭素・デジタル社会の実現に向けた計画とするため、第2次奥出雲町総合計画・総合戦略の改訂を行いました。具体的には、保育料の無料化や18歳までの医療費の無償化、子育て応援金創設やイクボス宣言、脱炭素宣言やこれに伴う事業の拡充、子どもたちのやりたいを応援するまちづくりチャレンジ事業、奥出雲を担う皆様の意見を反映する奥出雲未来会議、三成公園ホッケー場へのAIカメラの導入、三成や横田地区を中心としたコンパクト・ネットワークのまちづくりを行うための立地適正化計画の策定着手などに取り組みなど、まさに、奥出雲創生のスタートの年になりました。
本年は、改訂後の総合計画に基づき、総力戦のまちづくりをより一層進めてまいりたいと考えております。
私が日頃訴えております4つのまちづくり
(1)子育て・教育の充実と奥出雲を担う人づくり
(2)活力のある産業の振興
(3)安心して暮らせる生活基盤の確保とまちづくり
(4)奥出雲の暮らしが幸せだと実感できるまちづくりについて、皆様とともに着実に進めていく年になると思います。
日本の人口減少・少子高齢化のスピードは益々激しく、特に本町のような中山間地域は施策を打っても、非常に厳しい状況が続いており、歯止めがかからない状況です。町政の運営につきましても、厳しいご意見も頂いており、役場の対応もまだまだ皆様のご期待に応えていけてない状況です。
しかし、町民の皆様の様々な活動や笑顔を拝見するたびに、輝かしい奥出雲町の未来を確信し、私自身も勇気と希望を感じ、奮い立っているところです。
私は、地方創生・奥出雲創生とは、地域社会を変えていくことだと思っています。町民の皆様、町を応援いただく皆様と一緒になって奥出雲の伝統文化、地域資源などを最大限尊重し、守りつつも、新しい考え方も取り入れて、これからの世代が住みよい社会に変えていくことが必要です。子育て応援、イクボス、環境政策、SDGs、デジタル化など新たな取り組みを取り入れて、新たな社会を創っていく、まさに総力戦のまちづくりです。少ない財源に魂を込めて、使命感と情熱をもって町政運営に邁進してまいりますので、町民の皆様のご理解とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
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