鳥上地区の日刀保たたらで1月24日、今年のたたら操業が始まりました。
火入れ式には、公益財団法人日本美術刀剣保存協会や(株)プロテリアル安来工場の関係者約30人が出席し、玉串をささげて操業の安全と成功を祈願しました。
安全祈願のあと、村下(技師長)を務める木原明さんと村下代行の三上孝徳さんが土や粘土で築いた炉に「初種」と呼ばれる砂鉄を投入し、続いて木炭をくべると炉から激しい炎が上がりました。
1回の操業には、砂鉄10トン、木炭12トンが使用され、三日三晩かけて砂鉄と木炭を交互に入れる作業が続けられます。第1回目の炉は、27日の早朝に壊され、玉鋼を含む鉄塊の鉧を取り出す作業が行われました。
たたら操業は、2月10日まで合計3回行われ、出来上がった玉鋼は、全国の刀匠へ提供され、日本刀の素材となります。
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