◆「奥出雲の暮らしが幸せだと実感できる生活環境づくり」
◇奥出雲病院
新年度より総合診療科医師を1名増員し、常勤医10名体制となり、外来・入院診療及び在宅医療に合わせ、町内の介護福祉施設や医療機関への医師派遣などにも対応してまいります。
また、新型コロナウイルス感染症については、引き続き、同院で入院患者の受入れを継続して行うほか、令和6年度に看護師1名が「感染管理認定看護師」を取得することから、医師と協力しながら町内の各介護事業所等でクラスターが発生した場合、感染対策の相談や現地において助言を行います。
◇健康増進
「奥出雲町げんきプラン21第3期計画」及び「奥出雲町国民健康保険第3期データヘルス計画」に基づき、生活習慣病予防対策を基本として、健康寿命の延伸、地域ぐるみでのこころと身体の健康づくり、介護予防の推進をしてまいります。
がん検診の受診率の向上については、令和6年度は予約方法や対象となる検診の種類を個別に明示するなど、受診案内の見直しをいたします。
また、住民健康診断についても、集団健診でのオプション検査項目を追加し、実施してまいります。
◇歯科診療体制
町内の歯科診療所が、2か所のみとなり、それぞれの歯科診療所に診療時間の延長について、ご協力をお願いしました。
また、歯科に関する相談室として開設している「歯と口の健康相談室」を現在の月1回の開催から回数を増やし、相談体制を拡充いたします。
◇介護福祉施策
地域包括ケア計画として位置づけられる雲南地域介護保険事業計画が令和6年度から3か年の第9期計画としてスタートします。
令和5年12月から開始しました認知症高齢者等見守り支援事業については、地域、警察、消防、居宅介護支援事業所等の関係機関と連携強化を図り、地域が一体となった見守り体制の強化を行います。
◇高齢者福祉
これまで実施していたテレビ電話での見守りを見直し、コールセンターの情報をクラウド化により支援関係機関で共有し、見守りを必要とする高齢者等を重層的に支援する仕組みとして「高齢者等見守りネットワーク事業」に拡充し、高齢者の見守り強化を図ってまいります。
◇障がい福祉施策
「第7期障がい福祉計画・第3期障がい児福祉計画」の策定に向け、最終調整を行っており、この計画に基づき、適切な障がい福祉サービスを提供することで、障がいのある方、ない方、誰もがかけがえのない個人として尊重され、共に住み慣れた地域で自分らしく暮らすことができるよう支援に努めてまいります。
◇生活困窮者対策
地域や関係機関と連携し、就労準備支援や家計改善支援、学習支援、ひきこもり支援等各種事業を実施することで、引き続き自立に向けた支援を行ってまいります。
◇文化・スポーツ振興
奥出雲町文化協会を中心に活動を推進していただいており、引き続き、芸術文化祭や芸能音楽祭の開催などにより、文化の薫り高いまちづくりを推進してまいります。
また、文化財保護について、国の重要文化的景観に選定されている「奥出雲たたら製鉄及び棚田の文化的景観」の景観保全を進め、阿井地区にあります「たたら角炉」の修繕など、保存活用を推進してまいります。
スポーツ振興について、ホッケーに限らず、町内競技関係者が様々な大舞台で活躍できるよう支援を継続するとともに、子どもから高齢者まで、より多くの町民の方々がスポーツに触れ、健康で心豊かな日々が過ごせるよう、スポーツの振興に取り組んでまいります。
◆全ての行政分野で推進すること
◇自治体DXの推進
令和5年度は、奥出雲町DX推進計画を策定し、町行政のDX化の検討を行いました。令和6年度からは、計画を基に様々な手続きのデジタル化を図ってまいります。
◆総括
私が町長に就任してから、1年半が経とうとしています。この間、議会、町民の皆様に多大なる心労をおかけしたこと、この場をお借りして、お詫び申し上げます。一方で、令和5年度は「奥出雲町の新たなまちづくり・社会」を構築していくスタートは切れたのではないかと考えております。令和6年度当初予算については、仁多地域統合小学校・横田小学校の整備が本格化することにより投資事業予算が大規模になることや(有)奥出雲椎茸の破産処理による基金の減少などにより、非常に厳しい予算編成となりました。
しかし、私が公約とした4つのまちづくり、子育て・教育の充実、産業振興、生活基盤整備などの目標、政策は可能な限り、実現、実行するという意志をもって予算編成をいたしました。
これからも、人口減少に立ち向かって行くという強い決意の下、私が掲げております『総力戦のまちづくり「奥出雲創生」』に町民の皆様と一緒に取り組んでまいりたいと考えておりますので、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>