◆赤屋地区のイチオシ!
オオクニヌシが座った岩? ~断崖にある大岩 “稚児岩”~
伯太町上小竹から永江山を登った先、鳥取県との県境付近にある稚児岩(ちごいわ)。名前の由来は諸説あり、その昔赤子をそこから捨てたからという恐ろしいいわれもありますが、古事記や出雲国風土記(いずものくにふどき)などで国譲り神話が語られる「大国主命(おおくにぬしのみこと)」が、長江山(永江山)に来たときに寄ったことから「父の岩」と呼ばれ、それがなまって稚児岩になったという説もあります。
稚児岩を撮りに行くと赤屋交流センターに伝えたところ、職員の福田春夫さんが岩まで案内してくれました。県境まで進むと分かれ道があり、そこからは徒歩で向かう必要があります。歩いて行くと2つに分岐した山道をいくつか目にするはずです。福田さんは「永江山は伯耆国(ほうきのくに)(鳥取県)と出雲国とをつないだ、多くの人やモノが行き交う道でした。そうした中で鉄などを運ぶ牛や馬がすれ違うために2つの道に分かれています」と山全体の歴史についても解説されました。
地域の人は稚児岩の振興に積極的で、平成13年に岩の付近に東屋(休憩所)を設置したほか、看板の設置、案内パンフレットの作成、「稚児岩整備促進委員会」による年2回程度の草刈り(学校行事での登山等にあわせて追加実施)と、岩を見たいという人が訪れやすいよう活動しています。
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