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自治体の皆さまへ

特集 健康寿命延ばしましょう(1)

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島根県安来市

◆健康寿命とは
健康寿命とは、健康で活動的に過ごせる期間のことをいいます。
令和4年版高齢社会白書によると、令和元年時点での日本の平均寿命と健康寿命には、男性で約9年、女性で約12年の差があります(下表参考)。つまり、平均してそれだけの期間、介護が必要な状態や病気の状態などで、日常生活に制限を持ちながら暮らさないといけないということです。
皆さんは現在、健康に生活できていますか。
誰もが元気に長生きしたいですよね。健康的にいきいきと生活するために、不調を感じている人は状態を悪くしないために、できることから取り組んでみましょう。

◆健康寿命を延ばす
健康寿命を延ばすためには、食事、運動、社会参加が効果的です。市内でそれらに関連した活動を行っている団体や人を紹介します。
実践したり、活動に参加してみたり、参考にしてさらなる活動につなげたりしてみませんか。

日本の平均寿命と健康寿命
男性

女性

出典:令和4年版高齢社会白書

◆食事から延ばす
多くの人にとって1日3回食べる機会がある食事。食事は私たちの生活や健康に大きく影響を与えています。

▽食改さんの活動
安来市の全体的な食生活環境の改善に向けた取り組みをしている「安来市食生活改善推進協議会」。「食改さん」という愛称で親しまれており、このほど30周年を迎えました(平成4年、伯太町食生活改善推進協議会が最初に島根県食生活改善推進協議会に加入)。
食改さんでは、イベントでの周知・啓発活動や、健康的な食事メニューの考案、料理教室の開催など、安来・広瀬・伯太の3支部を中心に、精力的に活動を行っています。そんな食改さんの活動について、岡﨑憲枝会長に話を伺いました。

▽レシピの考案
令和2年5月号から令和5年5月号まで、広報やすぎでレシピの連載も行っていた食改さん。人気の高かったこのコーナーのレシピはどのようにつくられたのでしょうか。
「島根県の中でも、高血圧の人が多く、塩分摂取量が過多なのが特徴です」と安来市の食事状況について話す岡﨑会長。そのため、減塩と野菜摂取をテーマに、朝昼晩の3食の中で欠食傾向が高い朝食に向いていて、手早く調理できるメニューを周知したいと考えられました。
塩分の摂取量の島根県目標値は1日8g。料理に使う塩だけでなく、材料や他の調味料にも塩分は含まれていることも加味しつつ、安来でとれる季節の野菜を利用したレシピとなっています。考案の元になったのは、30年にわたる食改さんの活動やそれぞれの家庭で培われてきた知識。長年の知恵の結晶が食改さんレシピなのです。

▽食文化の伝承
食改さんが令和5年から力を入れているのが、郷土料理の伝承です。
「特に、行事で食べられてきた行事食はつくる機会が少なくなり、食べられなくなってきています」と、生活する中で強く実感した岡﨑会長。学校での調理実習や餅つきといったイベントを通じて若者が行事食にふれる機会をつくったり、地域に埋もれているレシピを調査したりといった活動をとおして伝承していきたいと考えています。

▽まずは自分の健康から
「活動してきて、安来市全体の食生活を良いものとしたいと思うようになりましたが、食改さんに入ったきっかけは、自分や家族の健康のためでした」と話す岡﨑会長。
栄養など食事自体はもちろんのこと、食事の場は人と人とのつながりが育まれる場でもあり、楽しく料理することは日々の活力になります。減塩を意識し素材の味を楽しむ、家族と一緒に食事し、スマホを見るのではなく団らんの場・話しやすい場をつくるといったことから始めてみてはいかがでしょうか。
「自分や周りの食事に気を付けたい」というきっかけでも大丈夫。食改さんになってみませんか。興味がある人はいきいき健康課(【電話】23-3220)に問い合わせください。

▽その他の取り組み
食生活に関連した健康づくりの取り組みはほかにも、管理栄養士が食生活等の相談を受け付ける栄養相談(開催日等は広報やすぎ「ジョーホーの森」内相談欄で毎号記載)などがあります。

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