今号は、安来市の財政状況をお知らせします。市の財布には「一般会計」「特別会計」「公営企業会計」の3つがあります。3つの決算を振り返り、市民の皆さんに納めていただいた税金や、国・県からの支出金などがどのように使われたかを報告します。
この他にも、さまざまな角度から財政状況を分析しています。詳しくは、市ホームページ(本紙2次元コード)で公開していますので、ご覧ください。
■令和5年度の主な事業
令和5年度に実施した事業の一部を紹介します。
・保健・医療・福祉
公立病院改革推進事業 990万円
持続可能な医療提供体制の確保に向けて、国の示す「公立病院経営強化ガイドライン」に基づき、「安来市立病院経営強化プラン」を策定しました。
・子育て・教育・文化
出産・子育て応援交付金事業 1,042万円
安心して出産・子育てができるよう、出産・子育て応援給付金の給付と相談支援を行いました。
・防災・防犯
比田防災拠点施設整備事業 1億1,208万円
広瀬町西比田にある旧トスカ工場棟を解体し、防災拠点施設の実施設計、土地購入を行いました。
・都市基盤・生活
国・県事業の推進 2,375万円
山陰道(安来道路)スマートインターチェンジ設置検討資料等を作成しました。
・産業・観光・雇用
地域支援事業(広瀬) 490万円
第8回戦国尼子フェスティバル、安来市平和のつどい等の地域振興事業を行いました。
森林環境整備事業 1億3,873万円
市内全域で航空レーザ計測による森林地形解析と森林資源解析を行うなど林業DXの推進を図りました。
・自然・環境保全
再生可能エネルギー推進事業 2,277万円
太陽光発電設備等設置費の補助やエコイベントのモニター検証を企画しました。
・参画・協働・行財政
マルチタスク車両導入事業 1,845万円
証明書発行やオンライン相談等が交流センターや集会所等でできるようになりました。
■一般会計 歳入
歳入総額 273億7,116万円
▽主な増減(前年度比)
・分担負担金・使用手数料 7.6%減(△3,915万円)
災害復旧事業費分担金の減など
・財産収入・諸収入等 1.8%増(3,602万円)
学校給食費の増など
・市債 15.7%増(2億5,590万円)
観光施設等整備事業債の増など
自主財源は市に権限がある独自に確保できる財源で、依存財源は国や県の基準で交付・割り当てられる財源です。
※金額および構成比は表示の単位未満を四捨五入しています。そのため合計金額が一致しない場合や、構成比の計が100.0%とならない場合があります。
▽歳入の種類
市税:市民税、固定資産税、軽自動車税、市たばこ税、入湯税
分担負担金・使用手数料:事業実施に係る受益者からの分担金及び負担金、施設等の使用料
繰入金:基金から取り崩したお金
諸収入等:ふるさと寄附金、前年度決算剰余金、貸付金元利収入、国や県を除く団体からの助成金等
地方譲与税・交付金等:国や県が徴収した特定の税目の税収を一定の基準により地方団体に配分する譲与(交付)金
地方交付税:国が地方に代わって徴収する地方税
国庫支出金:事業を実施するために国から支出される交付金、補助金等
県支出金:事業を実施するために県から支出される交付金、補助金等
市債:建設事業などを行うために外部から調達する借入金
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