まちのタカラ

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■飯梨地区のイチオシ!　見晴らしは風土記保証～登山客で通年賑わう車山～
奈良時代、国ごとでつくられた「風土記(ふどき)」。欠けなく残っている「出雲国(いずものくに)風土記(ふどき)」には、安来の産物や地形、伝承、地名の由来などの記述も多く見られます。
その記述がある地名の一つが、飯梨地区にある標高207.8mの「車山(奈良時代の名称は暑垣山(あつがきやま))」。当時は美保湾周辺を見渡すことができたことから、敵襲を知らせる「のろし」を上げる場(烽(とぶひ))として重要な地でした。現在も山頂には石塊が残っており、安来市指定文化財になっています。
そうした歴史的価値や見晴らしの良さから、車山は、登山客がしばしば見られます。登山道は、岩舟古墳近くから入るコース、広域農道側に近いコース・田頼町側のコースの3ルートがありますが、岩舟コースが一番のおすすめ。登山口付近には土地所有者の厚意からできた駐車場があり、「環境保全の会」によって年に2回(6月頃・10月頃)環境整備が行われ、駐車場周辺や登山ルートが美しく保たれています。
また、岩舟コースは歩きやすくもあり、ラクダのこぶのような2回のアップダウンはありますが、傾斜がきつい箇所が少なく、30分あれば頂上までたどり着くことができます。地域の人からも愛されており、毎年花見登山が行われ、老若男女約30人が登山と景色を楽しんでいます。