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自治体の皆さまへ

シリーズ人権を考える 62

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島根県安来市

人権尊重社会の実現をめざして

■アイヌの人々の歴史や文化を正しく理解しましょう!
「アイヌ」とは、アイヌ語でカムイ(神)に対する「人間」という意味で民族の呼称です。現在の北海道に、古くから先住していたアイヌの人々は、自然の豊かな恵みを受け、固有の言語や伝統的な儀式・祭事、「ユカラ」などの口承文芸等、独自の文化を築き上げ、伝統を守りながら暮らしていました。
しかし、明治時代以降、国によるアイヌの人々の日本人化政策(教育の場などでのアイヌ語の使用禁止・日本語使用の強制など)により、次第に独自の生活様式や文化が侵害されていきました。こうしてアイヌの人々は、生活の基盤や独自の文化を失い、さまざまな偏見による差別を受けるようになったのです。
この問題を解決するため、アイヌ文化振興法(平成9年)、アイヌ施策推進法(令和元年)の施行など、地域・産業・観光の振興なども含めた総合的な施策が進められています。令和2年に設立された、アイヌ文化の復興・発展の拠点として博物館などからなる「民族共生象徴空間(愛称:ウポポイ)」も、その一つです。
しかし、今もなおアイヌの人々に対する誤った認識などによる偏見・差別が残っています。
私たち一人一人が、アイヌの人々の歴史や文化を正しく理解し、偏見や差別のない共生社会をめざしていきましょう。

▽アイヌ語が語源の言葉や地名
コンブ、サケ、ラッコ、トナカイ、シシャモ、オットセイ、ノンノ(ファッション雑誌、ノンノはアイヌ語で花という意味)、札幌、知床、小樽などがあります。

■10月の「特設人権相談所」
開設日時:10月17日(木)9時30分~12時
場所:比田交流センター(2階 第3研修室)

問合せ:人権施策推進課
【電話】23-3095

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