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自治体の皆さまへ

特集 新春座談会 地域とのつながり 子ども食堂(3)

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島根県安来市

■あそこ行ってごらん
松田:子ども食堂に入ってこられる人は、1歩踏み出せているイメージがあります。来られない人をもう少し気楽に誘えるような、来やすいようなところにしていくことが一番の課題だと思っています。こども食堂をやってますとPRすればいいという話ではなくて、市や子ども食堂ネットワークなどのサポート機関、医療関係、保育士さんといろいろな情報・意見交換しながら、「子ども食堂って来ていいんだよ」を広めたいと思っています。
板垣:実際に知り合いから教えられて、来られた利用者さんもあります。「そんなに我慢せんでもあそこ行ってごらん」と友達からでも仕事仲間からでもなんでもいいので伝わることで、困っている家庭が少しでも減っていけばよいと思っています。
景山:全国のこども食堂でも同じ課題を抱えています。島根県では、毎年行うシンポジウムやテレビ、新聞等で誰でも来てもいいよとPRしています。引き続き、食堂を含めてみんなで考えないといけない課題だと思っています。
板垣:子ども食堂イコールちょっと事情のある家庭というイメージがもともと根底にあるので、そこを払拭しないとなかなか、その1歩が進めないかな。
市長:人目が気になることはあるかもしれませんね。役所からの周知も受け入れられないかもしれません。どうやったらいいのか利用している人に聞いてもいいかもしれないですね。あと、イベントをしてみてはいかがでしょうか。
景山:おっしゃる通り体験活動をする食堂も増えてきています。普段子どもが体験したことのない活動ができたり、ある食堂では、従業員が調理をしているところを見学する時間を設けて、従業員のモチベーションアップにも繋がったという話も聞いています。
松田:体験型っていいですね。食育体験も当社なら寿司もできれば肉も焼けて、魚も捌くしベーカリーでパンも焼けます。
市長:そうやって人を集めたらね。入り口が広がりますね。
板垣:子ども食堂を利用した子の友達が自分も行きたいと来られたこともありました。
市長:私も「ごはんだよ」で食事をいただいて、おふたりがお互いを信頼し合って活動しておられることは非常によくわかりました。この食堂に来られた人の悩みを聞いたりですね、それが、一番大事なことだと思っています。
今後の課題を把握し、発展させる計画もお持ちですので、末永く継続していただき、地域の子どもたちや家庭の拠り所になり続けていただきたいと思います。

■子ども食堂 ごはんだよ
場所:炉端かば安来駅前本店
開催日:かばの営業日は毎日(お盆・正月は休み。そのほか臨時休業あり)
開催時間:17時30分から20時まで(月から木曜)、19時30分まで(金から日曜・祝日)
料金:高校生までの子ども、その連れの保護者は無料 大学生以上は300円

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