松江市長 上定昭仁の「上を向いていこう」Vol.29

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この冬の降雪に備えましょう!

日に日に寒さを感じるようになり、冬の足音が聴こえてきました。今年1月下旬に、松江市内で40センチ近くの積雪があり、通勤・通学に影響が出たのは記憶に新しいところです。
その経験を踏まえて、大雪時の除雪手順を見直しました。たとえば、これまで除雪車が出動するのは、降り始めからの積雪が「15センチ」となった時点でしたが、今般新たに「5～10センチ」で除雪を開始する重点区間を定めて、早めの除雪に取り掛かることとしました。また、島根県との連携を強化し、県道・市道にかかわらず除雪車が効率よく作業できるよう、各車両の対象区間などの除雪体制を改めました。
ところで、数年前の週末の朝、前夜からの雪で一面の銀世界になったことがありました。私は早朝からスコップを持ち自宅前の雪かきを始めたのですが、うちの30メートルほど南側でも近所の30歳代の男性が雪かきをしていました。45分ほど雪かきして自宅前が往来できるようになり、ふと南側に目を向けると近所の彼は隣家の前を雪かきしています。それを見てハッとしました。彼の隣のお宅もうちの隣のお宅も70歳を過ぎたご夫婦のみでお住まいで、自ら雪かきするのは難しいのです。その後、私は北から彼は南から雪かきを進め、1時間後に近所の一帯が歩けるようになりました。
行政は、住民のみなさんの生活に支障が出ないよう、できる限り速やかな除雪に努めます。しかし、車や人通りの多い基幹道路から順を追って除雪に取り掛かるため、地域の集落が後手に回ったり、すべての生活道路に行き届かないことがあります。
市民のみなさんには、ぜひ雪かきへのご協力をお願いします。特に若い世代のみなさんに、力を貸していただけると嬉しく思います。松江らしい助け合いの精神で厳しい冬を乗り切ってまいりましょう。みなさんが、この季節を健やかに楽しく過ごされることを願っています。