松江市長 上定昭仁の「上を向いていこう」Vol.22

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松江の新しい観光戦略、始まります。

この写真(本紙5ページ参照)はどこの風景でしょう?
正解は、美保関町の日本海側・惣津海岸に建つ明島(めいじま)神社です。毎年8月31日に、五穀豊穣を祈願する「八朔祭(はっさくまつり)」の宵宮が催され、提灯に照らされて島全体が幻想的に浮かび上がります。
松江市に暮らす私たちは、世界に誇れる豊かな自然環境に囲まれ、歴史的・文化的に貴重な財産に恵まれています。しかしながら、それが当たり前の日常であるがゆえに「灯台下暗し」となり、地元への愛着が芽生えにくいという「もったいない」状況に至っています。
このたび、松江市が策定した「MATSUE観光戦略プラン」は、内外に自慢したい私たちのまちの観光資源にフォーカスして、「松江ならでは」のユニークな魅力を磨き・発信するための戦略をまとめたもので、その表紙を明島神社が飾っています。
「もったいない」状況を打開するためには、松江・京都・奈良の3都市のみが持つ「国際文化観光都市」の称号を自負すると同時に、「おもてなしの心」を育んで、積極的にアピールすることが求められます。
観光は産業の裾野が広く、宿泊業、飲食業のほか、農業、水産業、運輸業、小売業、農水産品加工業など幅広い分野への波及があり、経済的な発展が期待されます。加えて、市民のみなさんと一緒に観光戦略を推進することが、ふるさとへの愛着や誇りを醸成し、地元での就職や定住の促進に直結します。
「MATSUE観光戦略プラン」を私たちのまちの価値を高める「道標」として、行政・民間企業・市民のみなさんが一体になり、「オール松江」で取り組んでまいりましょう!