市が将来にわたって必要なサービスを提供するためには、健全で持続可能な財政運営が必要不可欠です。
市では、国の税制改正や景気、人口動態による市税の変動などを踏まえ、毎年度、中期(2023年度から2027年度まで5カ年)の財政見通しを作成・公表しています。
■中期財政見通しのポイント
◆近年、エネルギー価格・物価高騰対策や新型コロナウイルス感染症対策、さらには災害対応により歳出が増加傾向にあります。それらの突発的な歳出の増加に対応するため、市の貯金である財政調整基金・減債基金の残高おおむね55億円をめざします。
◇財政運営の4つの目標
・財政健全化指標の水準維持…〔目標〕2027年度実質公債費比率8.4%、将来負担比率77.3%
・地方債残高を1,000億円以下に縮減…〔目標〕2027年度
・一定規模の建設事業費の確保…〔目標〕歳出総額の1割程度
・財政調整基金・減債基金総額の確保…〔目標〕おおむね55億円
◆さまざまな財政健全化策を実施することにより、財政調整基金・減債基金総額を確保し、一定規模の建設事業を実施してもなお、健全な財政運営が行える見通しとなっています。
◇目標を実現するために実施する財政健全化策
・公共施設適正化の推進
・職員数の適正管理
・地方債残高の縮減および公債費の抑制
・歳出の抑制
・業務の効率化の推進
・有利な財源活用および自主財源の確保
■財政健全化策実施後の財政推計
(1)財政健全化指標の改善
2027年度の指標
実質公債費比率8.4%〔1.5ポイント改善〕(2022年度との比較)
将来負担比率77.3%〔0.5ポイント上昇〕(2020年度との比較(※))
一定規模の建設事業を実施しつつ、健全化指標の水準を維持していきます。
(※)2021年度および2022年度の将来負担比率は、特殊要因により大幅改善したため比較対象としていません。
(2)地方債残高の縮減および公債費の抑制
2022~2027年度
公債費を18億円縮減。
地方債残高を48億円縮減。
9億円の繰上償還を実施。
(3)建設事業費の確保
安心・安全な市民生活のために必要な社会インフラ整備などの予算を確保します。
2023~2027年度 事業費平均 129億円/年(歳出総額の約12%)
(4)歳入歳出および財政調整基金・減債基金残高の推移
財政調整基金・減債基金の総額は50億円程度になる見込みです。財政健全化策の実施により、持続可能な財政運営に向けてさらなる基金総額の確保をめざします。
詳しくは、市のホームページで公開しています。
【HP】『松江市 中期財政見通し』で検索
問合せ:財政課
【電話】55-5182
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