中国・杭州で縁結びの輪を広げる
国際交流員 郭晨然(かくしんぜん)
去年11月、友好交流都市協定締結20周年を記念するため、上定市長をはじめ松江市公式代表団が中国・杭州(こうしゅう)市を訪問し、私も通訳として同行しました。
2016年にG20、また去年10月にアジア大会・アジアパラ大会が開催された杭州は、元々西湖(せいこ)などを保有する文化観光の町として有名でしたが、近年、大手IT企業が結集する「活力のある町」、「暮らしやすい町」などとしても中国でよく知られています。
今回、私も初めて杭州を訪問し、水の都として松江の風景が似ている話は以前から耳にしていましたが、杭州の西湖、銭塘江(せんとうこう)を実際に見て、すぐ宍道湖と大橋川を連想できて、とても親近感を覚えました。
20周年記念のメインイベントとして「松江の週」が開催されました。開幕式では、上定市長による松江PR講演が行われ、また来場者向けに松江のお菓子や抹茶、日本酒の試飲・試食体験コーナーも設けられました。来場者から、「今まで日本の大都市しか知らなかったが、今回松江のことを耳や舌で楽しめて良かった」、「いつか訪れてみたい」、「米子―上海便が復活したら、5時間で松江へ行けるのは楽しみ」というコメントが多かったです。
現地の視察で主に通訳を担当しました。歴史や世界遺産から、IT関係の企業や施設、教育交流まで、多様なジャンルの通訳を担当し、私自身にとっても大きな試練と学びとなりました。今年4月に任期満了を迎えるため、杭州出張をある種の卒業プロジェクトとして捉えましたが、松江に来た当初と比べて、自分の成長を感じました。
杭州は、さまざまな伝説が残る地であり、恋の町とも言われていますが、今回のイベントを紹介した現地新聞社の記事に大好きな表現があります。「日本の縁結びの地である松江市と中国の恋の町である杭州市。この二つの町が手を繋ぐと、どんな出会いに巡り合うのでしょうか。」今後とも両市が交流の中で更なる素敵な出会いに巡り合い、更に多様な交流事業が進んでいくことを楽しみにしています。
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