シリーズ「松江の匠(たくみ)」

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市は長年にわたり地域産業の発展に貢献された技能者を表彰しています。
令和五年度　松江市手作り産業優良技能者表彰

■No.4　武田(たけだ)竜一(りゅういち)
株式会社パティスリーガレット(学園一丁目)
(奨励賞受賞)
推薦団体…松江菓子協会

松江の多くの人に愛されるケーキ屋、パティスリーガレットを開業するまで、着実にさまざまな経験を積んできた匠。お菓子作りの奥深さに魅力を感じ、専門学校で学びを深めた後は、広島のホテルに入社しました。ここでは、飴細工、コース料理のデザート、ウェディングケーキのパスティヤージュ(装飾菓子)などの技術を学びました。その後は、自店開業を見据えて、地域密着でリーズナブルな価格設定の店舗に入店し、店舗運営や従業員の指導などを学ぶことで経営に関する実践的な知識を身に付けました。最後に神戸市の店舗でフランス人のオーナーの下で修業した後、10年目の節目に本市で開業しました。お店に並ぶ商品のコンセプトは、「小さいこどもも気軽に楽しめるお菓子」です。商品のネーミングに松江の地名を取り入れ、原材料にも地元の産品を厳選し使用しています。
経営者となってからは、価格と満足度とのバランスを特に意識して商品開発を行っています。自分がお客様目線に立って試行錯誤することで、その結果、お客様の望み通りの満足のいくかたちで提供できたとき、一番にやりがいを感じています。
パティシエをめざす人に伝えたいことを伺うと、「今は働き方が法に守られるようになり勤務の時間が短くなることで、職人が時間をかけて技術を磨くには不利な状況にある。その中でも、働き方を時代に合わせながら、何のために学び、学んでどうしたいかという目的を見失わないことが大事である」と語る匠。次世代のパティシエに対する期待と熱い思いを感じました。
島根県洋菓子協会の理事でもある匠は、島根県の菓子業界の発展に、パティスリーガレットとしていかに貢献していけるかを今後の抱負として掲げ、広い視野で未来へ臨んでいます。

問い合わせ：ものづくり産業支援センター
【電話】60-7101