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自治体の皆さまへ

シリーズ「松江の文化力×未来」

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島根県松江市 クリエイティブ・コモンズ

松江の文化力の次世代を担う人を紹介します!

■Vol.17 八雲を知り、わかりやすく伝える
門脇(かどわき)実花子(みかこ)
鳥取県米子市出身・松江市内在住。
6年4月から小泉八雲記念館の学芸員として勤務。小泉八雲に関する調査・研究や情報発信など幅広く業務を担当している。

私は、大学で民俗学を専攻していました。卒業後は民俗学をさらに学ぶという選択肢もありましたが、好きだった音楽を勉強する道に進みました。ただ、ずっと心のどこかに民俗学に携わりたいという思いは持ち続けており、今年度からご縁あって小泉八雲記念館で学芸員として働いています。
学芸員は、資料を収集・研究し、その成果を展示という形で皆さんに知っていただく仕事です。そのため、わかりやすく伝わる工夫をしながら、正確に情報を伝えることを大切にしたいと考えています。
現在、小泉八雲記念館で開催している「小泉セツ」の企画展では、こどもにわかりやすく、大人も展示に親しんでもらえるように、パンフレット作成を担当しました。クイズなどをまじえて小泉セツのエピソードをまとめ、より展示内容に関心をもってもらえるように工夫しました。
私は、八雲の作品の中でも、彼が日本の怪談から感じとったメッセージや、怪談を通して伝えたかったものが、透けて見えるような作品が好きです。八雲の作品は、既存の話に独自の表現を加えて形にする「再話」が多いのですが、再話をきっかけに、その話が伝わる地域で新たな解釈が広がるなど、繋がりが生まれていくことに面白さを感じています。
来年の秋には、セツがモデルとなるNHKの朝ドラが決定しました。放送決定後、観光客はもちろんですが、特に地元の人の関心が高くなっていると肌で感じています。この機会に、幅広い年代の人に、気軽に小泉八雲記念館・旧居にお越しいただき、八雲の作品をはじめ、その考え方や大切にしていたことに触れていただきたいです。
また、八雲の作品を知ることで、松江に伝わる怪談や行事、習慣に興味を持ってもらい、松江をより面白く感じるきっかけになればと思っています。

問い合わせ:文化振興課
【電話】55-5517

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