松江の文化力の次世代を担う人を紹介します!
■Vol.13 松江城から本物を伝える
玉田谷ブルノ(たまたやぶるの)
ブラジル連邦共和国出身、大田市在住。
大田市内で勤務しながら、城を攻める・守る目線で松江城を案内する「まつえ時代案内人」の「堀尾忠氏」として、松江の文化の魅力を伝える活動をしている。
私が初めて松江城を訪れたのは8歳の時です。松江城の天守を初めて見た時は、言葉が出ないほど感動したことをよく覚えています。父が日本人ということもあり、ブラジルに住んでいた時から日本のアニメや本を通して、日本の文化が好きになり、歴史や文化について勉強をするようになりました。
10年前から日本に住みはじめ、松江の文化を守るために何かできることはないか探していたところ、「松江武者行列」への出演をきっかけにお誘いいただいたのが、現在活動をしている「まつえ時代案内人」です。現在は松江藩初代藩主の「堀尾忠氏」として、松江城を訪れた人に松江の魅力を伝える活動をしています。
案内をする中で、「正しい情報を伝えること」、「お城を好きでなくても楽しめるように案内すること」を心がけています。そのため、日ごろから本を読み知識を増やすのはもちろんですが、若殿「堀尾忠氏」としての振舞いやおもてなしについてもトレーニングを重ねています。
また、私自身が身に着ける武具にもこだわっていて、すべてを自前で揃えています。武者はイメージが大事だと考えているので、殿様にふさわしい甲冑をはじめ、扇子や番傘についても職人が作った「本物」を身に着けるようにしています。
松江は「武者のまち」であり、昔の風景や面影を残した素敵なまちです。今後は「堀尾忠氏」としての活動も継続しながら、SNSを使って、写真や動画で松江の文化を積極的に発信していきたいと考えています。特に、私は英語やポルトガル語も話すことができるので、海外の人にも魅力が伝えられるよう努力したいと思います。
問い合わせ:文化振興課
【電話】55-5517
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