ありがとう、またいつか
国際交流員 郭晨然(かくしんぜん)
今月で国際交流員の任期が終わりますが、松江市に到着した日を振り返ると、それは5年前の4月、まだ春の趣を楽しめる時期でした。
「4月17日、水曜日、晴れ。職場の先輩たちが空港まで迎えてくれて、昼食は一緒に出雲そばを食べてみた。皆優しそうで少し安心した。市内に向かう途中、車窓越しに海が見えていいなと思ったら、なんと宍道湖という湖だった。」
松江に到着した日にそう書きました。
国際交流員として、常に自分をアップデートする必要があります。文化講座の企画と実施、国際友好都市との交流事業、翻訳・通訳、インバウンド関係の情報発信など、さまざまなジャンルの仕事に携わることができました。特に、市民と身近に交流することで、松江と日本文化への理解が深まっただけではなく、交流員になるまで気が付かなかった自分の文化の特長などを再認識することもできました。
これで松江は今までの人生で三番目に長い思い出のある町となりました。私にとって、松江はまず癒しの要素が満載の町です。いつも小鳥のさえずりで目覚めるすがすがしい朝、爽やかな風が吹く癒しの宍道湖沿い、日本のアニメ映画に出るような周りの風景と絵になる『ばたでん』の姿、いつも落ち着いた雰囲気にもかかわらずお祭りのたびに必ず歓声が沸く松江の夜空、そして困ったとき助けを求める前に、常に行動で支えてくれる松江の皆さんの優しさ、全部私の人生のとっておきの宝物となりました。
もう一つの特長は、松江は想像よりもはるかに国際的な町です。何気なく市内を回ると、レストランや観光施設をはじめ、海外経験や外国語が堪能な人、国際交流に関心を持っている人がたくさんいることにいつも感心しています。
住み慣れた松江を離れるのが寂しいですが、松江での美しい思い出を心の糧にして、これからの人生にも生かしていきたいと思います。
5年間、ありがとうございました!またいつか!
<この記事についてアンケートにご協力ください。>