自然と共に生きる
島根半島・宍道湖中海ジオパーク認定ジオガイド 永見(ながみ)輝晃(てるあき)
2020年、10年以上お世話になった神奈川県を離れ家族7人で島根町に移住。ふるさとしまね定住財団の産業体験という制度の支援を受けながら、この地で物々交換・自給自足の生活を目指し自然と共に生きることに。
まずは一番苦手な分野から挑戦しようと思い、島根町野井にて漁業に挑戦。定置網・岩牡蠣・わかめ養殖・素潜り・カゴ・刺し網・釣漁をはじめ、空いていた民宿跡地を活用した直売所兼飲食店『ROCK OYSTER TERRACE』にて、自身で養殖している地元ブランド「松江いわがき」を提供しながらとれたて海産物の直売所を運営。その傍ら、空き家を活用し漁師町の暮らしを体験できる『一棟貸し別荘つる』、自然公園であり、地元の産業である岩牡蠣養殖に欠かせない「築島(ちくしま・つきしま)」を巡る観光遊漁船『永幸丸II』も運営しています。
とても恵まれた環境に、移住してきた目的よりも観光資源や産業に意識がいってしまい、まずはそこに関わる問題を解決することから始めました。毎日、人間たちの都合で水揚げされる出荷できない魚(未利用魚)の命の尊さ。担い手不足による高齢化した漁業の現状。過疎化が進み衰退する町並み。ただ、だからこそ人の手が及ばなくなったキラキラ光る大自然があり、都会では絶対に味わうことのできないその美しさに感動しました。
元々あったものをアイデア次第で活用できること。海や畑の生物の実態を知り守ること、侵さないこと、保全していくことの重要さ。地形的な重要地点であること。そんな島根半島の最高の自然を肌で感じることができるジオクルージングを行っています。みなさんの足元にある素敵な環境を再確認できるツアーに、是非一度足を運んでみてください。
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