松江の文化力の次世代を担う人を紹介します!
■Vol.15 憧れの船長を目指して 上谷(かみたに)観夢(みゆ)
松江市出身・市内在住。
市内の高校を卒業後、祖父の経営する会社に入社。宍道湖観光遊覧船「はくちょう号」の乗船員として、宍道湖から松江の魅力を発信している。
私は市内の高校を卒業後、祖父が経営する会社に入社して、宍道湖観光遊覧船「はくちょう号」の乗船員として働いています。
はくちょう号の名物船長として、多くの人を楽しませる父の姿を幼い頃から見て育ちました。いつかはそんな父の様になりたいと思い、中学生の時にはこの会社で働くことを決めていました。
私の仕事は、予約の管理や電話対応などのデスクワークをはじめ、実際に船に乗り、お客様に松江の美しい景観を紹介することです。最近では私が船を運転することもありますが、船の離着岸などの高い技術が必要な場面では、頼れる父に助けてもらいながら、経験を積んでいます。
私は、生まれてからずっと松江で暮らしています。しかし、お客様からの質問にお答えできない場面も多々あり、松江のまだまだ知らない魅力を勉強する日々です。ただ、お客様とお話をする時が働いていて一番楽しく、お客様が船を下りるときに「景色に感動しました」「おかげでいい旅になりました」など感謝の言葉をいただけることに、とてもやりがいを感じています。
今後は、もっと若い人に気軽にはくちょう号に乗船していただきたいと考えており、その実現に向けて新たな取り組みをはじめています。例えば、はくちょう号のパンフレットは、若い人の手にとってもらえるようなデザインに作り替え、好評をいただいています。また、乗船をしてくれた友人からの意見を参考にして、若い感性を積極的に取り入れていくことを意識しています。
いつかは父のように誰からも親しまれる船長になれるよう、船の運転技術はもちろんですが、松江の魅力を詳しく伝えられるよう、これからも努力したいと思います。
問い合わせ:文化振興課
【電話】55-5517
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