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松江の皆さんこんにちは。

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島根県松江市 クリエイティブ・コモンズ

有田(ありた)鋼(こう)

昭和27年栄町生まれ。雑賀小、四中、松江工業、大阪の大学を卒業後、京都信用金庫を経て大阪府四條畷市商工会で経営指導員、事務局長を務め定年退職。現在、大阪市内の労働基準監督署勤務。近畿松江会幹事(近畿松江工窓会推薦)。大阪市在住。

ピーヒャラ ピーヒャラ ピーヒャラピー、ドーン ドンドン ドーン ドンドン
数年前の10月中旬の夜、私は、松江しんじ湖温泉のホテルでの会合を終え松江駅前の宿泊先へ向かっていました。途中、遠回りしてみたくなりNHK松江放送局の前を通り、そこから嫁島橋を渡り竪町の方面へと向かいました。ほどなくして聞こえてきたのが冒頭の笛と鼕(どう)の音でした。子供の頃に親しんだその音に引き込まれ、急ぎその元へと向かいました。そして、竪町の某銀行の玄関前に行き着きそこに据(す)えられた照明の下、数人の大人と子供達との「鼕行列」の練習風景が目に入ってきました。私は、少し離れた場所からしばらくの時間、その風景に見入っていました。
私が生まれて育った町にも鼕があり昭和30年代にさかのぼりますが、毎年春か秋のお彼岸に鼕庫から出され組み立てられた鼕が、日中力強い音を町全体に響き渡らせていました。私が鼕をたたくのを覚えたのがこの頃のことです。
そして11月3日の「文化の日」には、市内の各町が交替で「鼕行列」に参加していました。参加する年には、背中に栄と染められた揃いの濃紺のハッピに、水色の鉢巻をした大人と子供とが屋根付きの鼕台を曳(ひ)き、笛と鼕とで賑やかに竪町、天神町、白潟本町を経由して松江大橋を渡り、松江城の大手前広場まで練り歩くのですが、子供にとってこの距離が結構キツく、着くやいなやヘトヘトになって石垣の側(そば)に座り込んでしまったことを思い出します。
私の関西での生活は50年を越えましたが、ふるさと松江を忘れたことはありません。これからも伝統行事が守られ伝承されることを願い、ささやかですがふるさと納税などでも応援しています。

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