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食べごろ松江~まつえ旬もの食べてごせ~vol.6

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島根県松江市 クリエイティブ・コモンズ

冬のごちそう「寒ブリ」

鮮魚コーナーで年中見かける「ブリ」。寒くなり、特に脂が乗ったこの時季のブリは、「寒ブリ」と呼ばれ、富山県の「氷見の寒ブリ」をはじめ、各地で水揚げされる寒ブリは、その食味から、ブランドものとして高単価で取引されるなど、冬を代表する旬の魚となっています。
また、本市を含む島根県沖合は、全国有数のブリの産地となっており、島根県は、国内第4位のブリ類の漁獲がある(令和3年)など、地域に馴染みの魚のひとつです。ブリは日本近海を回遊する魚で、春に北上し、冬に南下します。冬に島根県の沖合で漁獲される大きなブリは、低水温を乗り切るための栄養を蓄え、脂が乗っており、刺身、ブリ大根、照り焼き、ブリしゃぶなど、さまざまな料理で活躍します。ブリは、全国各地で養殖も盛んに行われていますが、日本海で漁獲される天然のブリは、1年中流通する養殖のブリと比べ、すっきりとした上品な脂でクセがなく、引き締まった身はほどよい食感と甘味があり、日本海の豊かさを感じられる、まさに冬のごちそうです。
また、ブリは、大きさにより呼び名が変わる、「出世魚」です。地域にもよりますが、西日本では、60cm程度までをハマチ(ツバス)→80cmまでをマルゴ→80cmを超えるものがブリと呼ばれます。このように成長するにつれて呼び名が変わる出世魚は、成長を祝う縁起物とされ、おせち料理などでも重宝されています。美味しく、縁起も担げるこの時季にピッタリの食材です。
そんなブリですが、その栄養価も魅力です。ブリをはじめ、青魚には健康な身体づくりを助ける栄養素が豊富に含まれています。年末年始の不規則な生活で乱れがちになる体調を整えるためにもおすすめの食材です。
今まさに旬を迎える「寒ブリ」。食べて美味しく栄養豊富、縁起良し。本市内の鮮魚コーナーや飲食店では、市沿岸の定置網や一本釣りで漁獲された新鮮なブリが楽しめます。暮らしのそばに豊かな漁場がある、松江だからこそ味わえる魅力をぜひご堪能ください。

大きさによって呼び名が変わる出世魚。
定置網で漁獲されたブリ。新鮮な魚が味わえるのは、豊かな漁場に恵まれる地域の特権。(本紙の写真提供…笠浦大敷網漁業株式会社)
おすすめ逸品:脂が乗った寒ブリはどんな料理でも絶品。(本紙の写真提供…株式会社Mitsu Fisherman’s Factory)

この記事に関する問い合わせ:産業経済部水産振興課
【電話】55-5636

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