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島根県江津市

■もっと知ろう もっと語ろう 認知症

○毎年9月21日は「世界アルツハイマーデー」です
「世界アルツハイマーデー」は今年で制定から30年を迎えます。今年度は『もっと知ろう もっと語ろう認知症』を標語に掲げ全国で取り組みを行います。
高齢化の進行とともに認知症の人は増えています。国の推計では、令和7年には65歳以上の高齢者の5人に1人が発症すると言われています。
認知症は誰でも発症する可能性がある身近な病気です。正しく理解することから始めてみませんか?

○住み慣れた地域で、自分らしく生きる
花田クリニック(嘉久志町)の院長で、認知症サポート医※の花田昌也先生に話を聞きました。

――日本の認知症に対する基本的な施策として、認知症の発症を遅らせ、認知症になっても希望をもって日常生活を過ごせる社会を目指しています。また、認知症の人や家族の視点を重視しながら「共生」と「予防」を車の両輪として推進しています。
ここでいう「共生」とは、認知症の人が尊厳と希望をもって認知症とともに生きる、認知症であってもなくても同じ社会で共に生きるという意味です。
また、「予防」とは「認知症にならない」という意味ではなく、「認知症になるのを遅らせる」「進行を緩やかにする」という意味です。運動不足の改善、生活習慣病の予防、社会参加による社会的孤立の解消や役割の保持が、認知症の発症を遅らせる可能性があると言われています。「予防」に関する正しい知識や理解に基づき、認知症へ備えることが重要です。

江津市には現在5名の認知症サポート医がいます。認知症の患者さんや、その疑いのある人が、早期から地域の中で必要な医療や介護に繋がることができるよう、案内役やパイプ役を担っています。お困りごとがあれば、かかりつけ医や認知症サポート医へお気軽にご相談ください。
※認知症サポート医とは
かかりつけ医への研修や助言を始め、地域の認知症に関する医療体制の中心となる医師のこと。

○医療機関へのかかり方
医療機関を受診するには、まずはかかりつけ医に受診、相談しましょう。症状によっては、精神科や神経内科などの専門医を紹介してもらう場合があります(下図参照)。
受診する際には、医師に普段の本人の様子をしっかり伝えましょう。

○認知症初期集中支援チーム
認知症の人や疑いがある人、ご家族からの相談を受け、認知症サポート医や保健師、社会福祉士などの専門職がご自宅を訪問します。
お困りの場合は地域包括支援センターまでご相談ください。

問合せ:地域包括支援センター
【電話】0855-52-7488

■9月10日から16日は自死予防週間
日本では、年間2万人以上の人が自死で亡くなっており、国全体の深刻な問題です。
自死予防週間は、国民が自死についての理解や関心を深め、自分や周囲の人の心の健康や命の大切さについて考えるための週間です。自死予防のために出来る行動について、あなたも考えてみませんか。

○自分自身ができること
・十分な睡眠、ストレス対処法、健康的な生活習慣を大切にしましょう。
・悩み、ストレス、症状がつらい時は1人で抱え込まず、誰かにSOSを出しましょう。気持ちを誰かに話したり、相談することで、辛さが和らいだり、自分ひとりでは気づかなかった問題点を見つけることができます。

○身近な人たちができること
「気づく」
家族や仲間の変化に気づいて声をかける
「聴く」
本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける
「つなぐ」
早目に専門家に相談するよう促す
「見守る」
温かく寄り添いながらじっと見守る

○あなたの周りで悩んでいる人を救う「ゲートキーパー」
「気づく」「聴く」「つなぐ」「見守る」の4つを実践する人をゲートキーパーといいます。何か特別な資格を要するものではなく、普段この4つを意識することで、あなたの周りにいる人を救うことができます。

○心の健康に関する相談窓口
ひとりで悩みを抱えていませんか?また、周囲に気になる様子の人はいませんか?
こころの不調が続いている場合は相談機関に相談しましょう。

※市ホームページでは心の健康に関する相談窓口や情報サイトを紹介しています。

相談:
こころの健康相談(浜田保健所)【電話】0855-29-5550
健康医療対策課健康増進係【電話】0855-52-7935

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