■馬と触れ合い子どもに生きる力を
石原 愛子(いしはらあいこ)
うま牧場Lerai オーナー
昨年12月10日に行われた「江津市ビジネスプランコンテスト(通称Go-Con)」の最終審査会。ファイナリスト5組の中から、石原愛子さんが提案したプラン「Lerai(レライ) 馬の力で元気になる子どもの居場所」が大賞に選ばれました。
Go-Conは平成22年から始まった、地域課題の解決や地域資源の活用につながるビジネスを支援する取り組みです。
石原さんのプランは、学校に行かないことを選択した子どもの居場所となるフリースクールを行い、生活の中で読み書きや算数、興味を持ったことを楽しく学びながら「生きる力」を育むというものです。
酪農家に生まれた石原さんは、10年ほど前に自身の娘と同い年の子どもが自死した場面に遭遇。悲痛な思いの中、自死未遂を繰り返す子どもが馬との触れ合いで立ち直った話を知り、馬が持つ力の可能性を感じました。
令和4年から後地町で「うま牧場Lerai」を経営。馬を2頭飼育し、「ホースセラピー」を実施しています。ホースセラピーは、動物の中でも共感力が高いとされる馬と触れ合うことで身体的・精神的な効果が期待できる治療法の一種です。
石原さんは「さまざまな理由で学校に行けない子どもが増えている。馬と触れ合い、江津の自然の中で過ごして心豊かに育ってほしい」とプランに対する思いを話します。「一つでも多くの笑顔をつくりたい。江津市が子育てしやすいまちになり、移住先に江津を選ぶ人が増えると嬉しい」と力強く語りました。
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