今回は、前回に引き続き江津地域拠点工業団地(以下「江津工業団地」)について2回目のご紹介です。
地域おこし協力隊 後藤 響介
■江津工業団地のいま
9月時点で江津工業団地には11の企業が立地しています。前回紹介した広さは、第1期と第2期で造成済みの用地33.1ヘクタールのうち、約3分の2にあたる21.9ヘクタールが分譲済みとなっています。また、令和5年度の数値ですが、立地企業全社合計で422名の方が働いています。
■江津工業団地を広める
江津市商工観光課企業立地係では、毎年、島根県が開催する「しまね企業立地セミナー」で江津工業団地を紹介しています。また、東京、大阪、広島で江津出身者が集まる県人会、市人会の場でもPR活動をするなどして企業誘致に取り組んでいます。直近の9月には、工業団地視察のために来江した製造業関係者を受け入れました。
このほかにも江津工業団地を広める取り組みとして、子どもたちの社会教育の場として立地企業にもご協力いただいています。本年7月には「サマースクールとうもろこし」と江津工業高校のタイアップ企画により、20名以上の小・中学生が江津工業団地の3社を見学し、製造現場や製品の説明を受けました。
どちらもすぐに効果が目に見見えませんが、モノづくりの企業と人材が江津にあり続けるためには、こうした工業団地を広める取り組みの継続が重要だと言えます。
■江津工業団地のこれから
江津工業団地では、さらなる発展に向けたインフラ整備が進行中です。現在、第3期造成の事業が始まっており、令和5年から現地測量や、詳細設計に着手している段階です。第3期造成により現在の用地南側に約13ヘクタール広がる計画で(上写真右)、より多くの企業がこの団地に進出しやすい環境が整います。また、山陰自動車道の福光・浅利間が開通すると物流面での利便性が大幅に向上し、企業活動のさらなる活性化が期待されています。
江津工業団地は、引き続き地域経済の要として発展していくことが期待されています。今後の企業誘致や雇用創出、地域の持続可能な発展に向けた取り組みが続けられる中で、工業団地のさらなる可能性に注目したいと思います。
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