文字サイズ
自治体の皆さまへ

11月10日~11月16日はアルコール関連問題啓発週間です

5/33

島根県江津市

江津市には酒の問題で悩む人たちが集い、互いに助け合いながら悩みを軽減し、解決している断酒会という自助グループがあります。その江津断酒会の一人が22年にわたる断酒活動の功績に島根県知事より感謝状が贈呈されました。受賞された豊田康弘さんをご紹介します。豊田さんは、自身のアルコール依存症を克服するため、断酒会活動に参加され、酒害※を克服しています。自らの体験をもとに酒害に悩む人と共に断酒活動に取り組まれています。
※酒害…アルコールの過剰摂取によって引き起こされる健康障害や精神障害のこと

■Interview
私がアルコール依存症と診断されたのは31歳でした。当然のように朝から酒を飲み、仕事へ行き、日中も人の目を盗んでは酒を飲みながら仕事をしていました。そんな中、家族に連れられて入院をしましたが、酒をやめる気になれず、2回目の入院中に断酒会を知り、断酒しなければ同じことを繰り返し、家族や職場の人に迷惑をかけていることに気づき、断酒を決心しました。
私は断酒会に入会し、酒を克服し22年になります。断酒を継続することで、飲酒生活で失われた家族や職場の人との信頼関係を取り戻すことができました。お酒で悩んでいる人や家族の方、一人では悩み苦しまずに相談に来てください。アルコール依存症は病気です。病気だから治すことができます。(豊田康弘さん)

■一人で悩まず、お酒の問題を仲間と話してみませんか?

▽断酒会とは
「ついつい自宅でお酒を飲みすぎてしまう」「飲みすぎる家族のことが心配」など、お酒の悩みを抱えている人が集い、お互いに励まし合い、酒のない新しい生活を始めることで、社会の信頼を回復できるよう支援する自助グループです。
日時:毎週木曜日 午後7時~9時
会場:
・江津保健センター 第1・第2・第4木曜日
・桜江保健センター 第3木曜日
取組内容:毎週ミーティングの開催や断酒会宿泊研修会を行い、浜田市・江津市から7~10人が集います。

▽断酒会で得られるもの
・自分を見つめ直す機会
酒害の影響を受けている本人と家族が体験談を話すことで、自分と酒の関係を見つめ直します。自身の気持ちの整理や反省ができ、酒に頼らない自分に自信がもてるようになります。

・共通の悩みをもつ仲間づくり
断酒会は、「お酒をやめたい、でもどうしてもやめられない」といった共通の悩みを持った者同士が共感し、認めあう場です。「みんな仲間」という一体感が生まれ、仲間とのふれあいは断酒のための特効薬です。

・自らの断酒継続から他者への援助活動へ
自らの酒害経験や回復過程を語り、ともに断酒の道を歩む仲間として語りかけます。「当事者だからわかること」「経験者だからこそ言えること」があり、お酒の問題を抱えている人や家族に寄り添います。

■みんなが暮らしやすい町づくり
江津市は障がいのあるなしに関わらず、誰もが地域で安心して暮らすことができるような環境づくりを進めています。断酒会はその一つです。ありのままを語り合える人との出会い、仲間とよりよい断酒生活を送ることができます。酒害に悩んでいる人や家族は、一人で悩み抱え込まず、断酒会に参加してみませんか?市広報で毎月開催日時、連絡先を掲載していますので、ぜひチェックしてください。

問合せ:高齢者障がい者福祉課障がい者福祉係
【電話】0855-52-7934

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU