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江津とモノづくり~地域おこし協力隊の目線~vol.6

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島根県江津市

今回は、江津工業高校とポリテクカレッジ島根の文化祭の様子をご紹介します。生徒や学生自身が楽しみ、そして来場者にモノづくりの楽しさを伝えるとても良い時間でした。
地域おこし協力隊 後藤 響介

■江工祭
10月12日(土)、開校90周年を迎えた江津工業高校の江工祭は、例年とは一味違う記念文化祭となりました。文化祭というと自校の出し物で完結するイメージがありましたが、今回の江工祭は校外から多くの団体が参加し、盛り上げました。江津高校の石見神楽公演、石見智翠館高校の百人一首かるた実演、キリスト教愛真高校のバンド演奏、江津清和養護学校の作品展示のように、市内の他校からいわば友情出演となり、江津の高校生たちの創造力と才能が一堂に会するイベントとなりました。
江津工業高校らしい「モノづくり」の魅力も随所に光っており、人が乗って遊べるミニトレインや今回初披露となった焼き芋機など、多くの来場者がその技術力と創意工夫に感嘆していました。とりわけ、焼き芋機で作られたアツアツの焼き芋は、秋の訪れを感じさせる一品として大好評でした。
今回の江工祭で印象的だったのは、アクアスの玄関前広場を会場に選んだという大胆な決断です。従来の枠にとらわれず、校外に場を移すことで、新しい可能性を切り開こうとするチャレンジ精神が際立ちました。水族館側も快く協力し、地域全体が一体となってイベントを盛り上げる姿が感じられました。次に周年行事を行う時には新設校になりますが、この江工祭のマインドを受け継ぐようなものとなることを願っています。

■翔江祭
10月26日(土)、ポリテクカレッジ島根の学園祭=翔江祭が開催されました。学生自治会が主催となり、飲食の出店、ビンゴ大会や神楽などのステージイベント、まさにお祭りの盛り上がりを見せていました。
このほか、なぞ解きをしながら校内各所に設置されたスタンプを集めるウォークラリーもあり、校内を見て回ることができました。謎解き自体は頭の柔らかさが試されるもので、どうしてもわからないときはスマートフォンのラインでヒントを聞ける親切仕様でした。
翔江祭と同時に「ものづくりフェスタ」も開催しており、ソーラーカーやジオラマ、ベンチの製作など無料で10種類のものづくり教室がありました。
校舎に入ると早速ものづくり教室の紹介があり、参加の予約ができました。パソコン上で予約を登録してバーコードを発行、予約状況をリアルタイムで更新し、開始前の到着確認でそのバーコードを読み取るシステムは学生が構築したそうです。
私が参加したのはミニプロジェクター製作で、プラスチックのケースと鏡とライトを自分で組み立て、遮光箱の奥に絵を投射するものが出来上がりました。
工具を使ってねじ穴を開ける方法や、反射投影の仕組みを1時間の体験の中で丁寧に教えていただき、出来上がった時の喜びの声は他の参加者からも聞こえました。
実際に親子連れの来場が多く見られましたが、モノづくりの楽しさを次の世代に伝える場として今後もぜひ継続してほしいと思います。

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