文字サイズ
自治体の皆さまへ

給食への思い(2)

2/25

島根県江津市

■江津学校給食センター 丸ごとあじ一匹給食

〇ごぼうの洋風きんぴら
学校給食では食中毒予防のため、基本的に野菜はすべて加熱して提供するのが原則です。茹でたり炒めたり、味付けを工夫したりしておいしく野菜を食べられるようにしています。生活習慣病予防のためにも、野菜をたっぷりとってほしいなと思います。

○あじの塩焼き
浜田港で水揚げ、加工されたあじです。尾頭付きの魚をたべる経験をさせたい、食べ物の命をいただいていることを実感してほしいという思いを込めて提供します。骨付きの魚に苦戦している様子も見えますが、学年が上がるごとに上手に食べられる子が増えていきます。

〇笑みちゃんトマト
江津コンクリート様で大切に育てられた、地元産のおいしい笑ちゃんトマトは子どもたちにも大人気で、「次はいつ笑ちゃんトマト出るん?」と尋ねられます。ヘタをとり十分に洗浄することで、生食での提供を行っています。

〇厚揚げのみそ汁
すまし汁は昆布とかつお節、みそ汁は、鰯、鰺、飛魚、椎茸を使ってだしを取っています。しっかりだしを取ることで、味に深みが増し、調味料をあまり使わなくてもよくなり、塩分控えめの汁物ができます。

○ごはん
米は江津市産のきぬむすめを給食センターで炊飯しています。きぬむすめは白さとつやが特徴の米です。また、ビタミン補給のため、麦を混ぜこんで炊飯しています。献立の組み合わせも、ごはんが進むように考えています。

■私たちが作ってます
栄養教諭 福富奈保子先生(郷田小学校勤務)
学校給食が目指すことは、今を生きる子どもたちが一生涯にわたって健やかに生きていくことができるよう、給食を通して食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付け、実践する力をつけることです。
主食・牛乳・主菜・副菜・汁物の組み合わせを基本として、栄養のバランスがとれているだけでなく、地域の食文化や地場産物、食べ物の旬、食に関わる人や食べものへの感謝などを学ぶことができる「生きた教材」となるよう献立作成をしています。また徹底的な手洗いや中心温度の確認・記録、作業工程の工夫などを調理員と話し合いながら徹底した衛生管理を行っています。これからも江津の子どもたちのために、安全で安心な給食を届け続けたいと思います。

■私たちが作ってます
主任調理員 田村明実さん(江津学校給食センター)
「安全・安心な給食」をモットーに、日々、給食づくりに励んでいます。
時季の行事・食材を取り入れたバラエティ豊かなメニューがある一方、定番の給食メニューも人気です。大量調理のため体力は要しますが、それ以上に子どもたちの「おいしい」の声が聞きたくて、皆で協力して頑張っています。
心身の発達に大切な一食です。少しでも残さずに食べてくれることを望んでいます。

■桜江学校給食センター 泥落とし献立
毎年、桜江小5年生は地域の市山環境保全会の協力を得て、古代米づくりの学習をしています。昔から石見地方では、田植えが終わると農繁期の労をねぎらう「泥落とし」という風習があります。そこで給食センターでも5年生の田植えの労をねぎらう「泥落とし献立」を毎年提供しています。

○ほうれん草とツナのごま和え
学校給食生産者交流で見学した有機栽培のほうれん草、水菜と地元野菜を使いごま和えにしました。

○まき
「泥落とし」には欠かせない「まき」です。まきの葉(サルトリイバラの葉)は毎年山に摘みに行き、手作りしています。まきを蒸すとまきの葉の香りが団子に移ります。子どもたちが毎年楽しみにしている手作りデザートの一つです。

○焼きさばちらし
焼きさばちらしは、雲南地方の郷土料理です。焼きさばは貴重なたんぱく源として、農繁期に食べられていました。そこで、浜田沖で水揚げされ、高圧処理し、骨ごとほぐし身にしたさばを干し椎茸や人参、さやえんどうなどの地元野菜と合わせたちらしずしです。

○江津旬菜みそ汁
季節ごとに収穫される地元野菜と江の川の肥沃な土地で育った「桜江ごぼう」を加え、桜江町で栽培された大豆で作られた豆腐を使ったみそ汁です。

■私たちが作ってます
主任調理員 柳光真由美さん(桜江学校給食センター)
安全安心、おいしい給食を子どもたちに提供するため、皆で毎日ミーティングをし、衛生管理に気を付けながら調理しています。
行事食や日本各地の郷土料理、そして桜江ならではの手作りメニューなどいろいろ工夫を重ねながら、栄養教諭の思いが子どもたちに給食を通して伝えられ、食育の一環となるように日々頑張っています。残さずよく食べてくれるので、空の食缶が返ってくることが調理員の励みです。

■私たちが作ってます
栄養教諭 酒井美恵子先生(桜江小学校勤務)
江津市食育推進計画のキーワードは、「からだをつくる・しぜんの恵みをたいせつにする・こころを豊かにする・いろ(地域色)を活かす」の頭文字をとって、かしこい食です。学校給食でもこの4つの柱を基本とし、地場産物を活用した特色ある給食作りをしています。
将来、食べることに悩んだとき、学校給食を思い出せば大丈夫!といえる献立作成、そして食をとおして故郷に感謝することのできる子どもたちを育てて行きたいと工夫を重ねています。「三里四方の食」を大切に、安全で安心、美味しい給食を日々提供する
ことで、江津の子どもたちの健やかな成長の一助となるよう励んでいきたいと思います。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU