■毎年3月1日~8日は女性の健康週間です
女性のからだは男性と異なり、一生のなかで大きく変化します。この変化は女性ホルモンに大きく影響を受けて起こっています。
いつまでも健康に過ごすために、健康に関心を持ち、からだの変化に気づくことが大切です。この週間をきっかけに、自分のからだに目を向けてみましょう。
▽婦人科を強い味方に
婦人科は、月経やおりものに関する悩みや妊娠に関する相談、更年期に起こる不調など、幅広い女性特有の悩みに対応しています。
女性のさまざまなライフステージで起こる不調に寄り添い、女性の健康を支える診療科です。気になる症状がある人は我慢せず相談してみましょう。
▽「やせ」も「肥満」も要注意
無理なダイエットによる「やせ」は、無月経や低体温などの原因になります。また、「肥満」は生活習慣病の原因になるだけでなく、月経不順や不妊が起こる原因になることもあります。
自分の適正体重を知り、体重のコントロールに気をつけましょう。
▽自分のために、大切な人のために受けようがん検診
・子宮頸がん
子宮頸がん検診では、がん細胞だけでなく、がんになりそうな細胞(前がん病変)の有無もわかります。検診を受けることが子宮頸がんの予防にもつながります。
20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。
・乳がん
乳がんは、自分で発見することができ、早期発見・早期治療によって治る可能性が高いがんです。
月に1回、生理の後1週間以内(閉経後は月1回、日にちを決めて)に自分の乳房を見て、指の腹でまんべんなく触る自己チェックを行いましょう。また40歳以上の人は、定期的に乳がん検診を受けましょう。
※自覚症状がある場合は検診ではなく、早めに受診しましょう。
▽更年期からの健康管理
40代に入ると、女性ホルモンの分泌が次第に減少します。特に閉経の前後5年間は、のぼせ、めまい、不安やイライラなど心身に変調を起こし、日常生活に支障を来すほど強い症状が現れる人もいます。
つらい症状に対しては、婦人科で必要に応じ、ホルモン補充療法や漢方薬による治療を行うことがありますが、実際には、受診せず我慢している人が多いようです。少しでも苦痛なく日常生活が送れるよう、受診することも選択の一つです。
また、女性ホルモンには、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールの増加を抑え、骨を強く保つ働きがあります。
更年期以降は女性ホルモンの減少に伴い、脂質異常症や骨粗しょう症になりやすくなります。規則正しい生活や栄養バランスのとれた食事、適度な運動などを心掛けましょう。
▽女性の健康について知っておいてほしいこと
パートナーや家族など、大切な人の様子がいつもと違うと感じたら、まずはゆっくりと心や身体の状態について話を聴いてあげましょう。
体調が悪そうな時には、我慢せず早めに受診するよう声をかけてみてください。
また、大切な人がそのようなときには、いつもより家事を積極的に行うなど、休める環境をつくることも大切なサポートの一つです。
お互いに気づかいながら、一緒に生活しやすい環境を作っていきましょう。
問合せ:健康医療対策課健康増進係
【電話】0855-52-7935
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