■はじめに
令和5年8月から江津市の地域おこし協力隊として活動している後藤響介です。この度、ミッションである江津市シティプロモーション推進の一環として、かわらばんに「江津とモノづくり」をテーマとする記事掲載することになりました。
シティプロモーションというと対外的な宣伝や売り込みというイメージもあるかと思います。しかし、それと同じくらい、今ここに住む人たちが自分たちの街を好きになり、誇らしく思うための話題づくりも大切だと考えます。地域おこし協力隊の目線で江津について気づいたこと、知ったことをこの場を借りてお伝えすることで、読者の皆さまが改めて江津のことを思い出し、興味を持ち、話の種にしていただけたらと思います。
■江津の景色とモノづくり
江津の特徴的な景色の一つとして挙げられるのは、江の川河口横に見える赤白の煙突ではないでしょうか。ご存知のとおり、日本製紙株式会社江津工場です。かつての「山陽国策パルプ」が由来の「サンパル」と今でも呼ばれるのを聞くと、昔から江津の生活の一部として根付いていたことがうかがわれます。
印象的に感じられる景色としては、石州瓦の家々ですね。私の地元では瓦屋根をあまり見かけないので目新しく、それでいて日本の原風景らしさというか、今風の言葉で言えば「エモさ」を感じます。江戸時代を始まりとし、今でも瓦の3大生産地の一つとして江津がその中心地であることは、市の自慢としてぴったりだと思います。
ここで触れた景色に限られませんが、日本の発展を支えてきたモノづくりの現場が昔から江津には存在しています。視点を広げれば、工業高校とポリテクカレッジにはモノづくりへの志を持った学生が集い、工業団地も県内トップクラスの規模で立地しています。そんな江津には「創造力特区」の原点ともいえる「山陰有数の工都」という称号があったことを思い出して、知らなかった人に知ってもらえたら嬉しいです。
■今後について
江津のモノづくりに関する個別の話題をより踏み込んでお伝えしていきます。次回はモノづくりの学び舎:江津工業高校についてです。
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