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江津とモノづくり~地域おこし協力隊の目線~vol.3

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島根県江津市

連載3回目は、モノづくりを志す学生が集うもう一つの場所、ポリテクカレッジ島根についてです。
地域おこし協力隊 後藤 響介

■ポリテクカレッジ島根のはじまり
現在のポリテクカレッジ島根の建つ土地には、もともとは江津技能開発センターの名称で職業訓練校が存在していました。
全国的な組織再編に伴い、主として求職者の再就職を支援するポリテクセンターと、主に新たなモノづくり人材のための養成を行うポリテクカレッジという役割分担が決まり、島根県では前者は松江市、後者はここ江津市が選ばれ、平成5年(1993年)に江津技能開発センターからポリテクカレッジ島根へ生まれ変わりました。モノづくりを支える人材を社会に送り出すための教育機関が江津にできたのは、山陰有数の工業都市という地盤がここにあったからこそだと思います。

■ポリテクカレッジ島根のいま
ポリテクカレッジ島根は2年で修了となる専門課程で、機械分野の生産機械技術科、電子情報分野の電子情報技術科、建築分野の住居環境科の3学科があります。2年という限られた時間の中で、授業と進路のことだけでなく、地域貢献と技能・技術の研鑽にも精力的に取り組んでいます。
活躍の一例ですが、都野津町で住居環境科の学生が古民家リノベーションに協力し、完成したカフェは日本インテリア学会卒業作品展の特別賞に選ばれました。また、全国の工科系大学・大学校・専門学校等が競う沖縄海洋ロボットコンペティションでは、生産機械技術科と電子情報技術科の学生がタッグを組み制作した海底探査用水中ドローン2機が最優秀賞と優秀賞を修めました。いずれもプロジェクトは引き継がれ、今年も学生たちの活躍が期待されています。

■江津市の支援
個人的に驚いたことは、奨学金の返還が全額免除される制度があることです。江津で働く若者を増やすために江津市によって創設されました。
校内で推薦されるに値するための努力はもちろん求められますが、入校料・授業料相当額をを無利息で借りることができ、修了後1年以内に江津市内で就職して一定の期間(最大5年間)就業することで、奨学金全額の返還が免除されます。地元江津でモノづくりの仕事に就きたいと考えている人にぜひ届いてほしい情報です。
ポリテクカレッジ島根ではフェイスブックでの情報発信に取り組んでいますので、ぜひ見てみてください。
※「Facebook」の二次元コードは本紙をご覧ください。

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