■江津市長 中村 中
新年あけましておめでとうございます。皆様には健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます
昨年の元日は、新春の晴れやかな正月の空気を引き裂く石川県能登半島地震が発生し、先行きに大きな不安を抱える年初となりました。実際に、昨夏の山形を主とした大雨災害による甚大な被害や宮崎県を震源とする地震をきっかけとする南海トラフ巨大地震への注意喚起の発表など、大規模災害の脅威が更に身近に感じさせられた一年でした。これらの災害によって被害を受けた皆様には改めてお見舞いを申し上げ、現在も復旧復興に携わる方々には深い敬意を表します。幸いにも、昨年は本市においては市民生活に甚大な被害をもたらす災害は発生しませんでしたが、万が一に備えた対策に引き続き取り組んでまいります。
昨年は、パリ五輪での日本勢の海外でのメダル最多獲得数の更新や米大リーグ・ロサンジェルス・ドジャース所属の大谷選手による数々の大記録など国民を元気づけてくれる出来事がありました。
本市においても、菰沢公園や波子駅での大手メディアと連携した企業版ふるさと納税の取組みの地方創生担当大臣表彰、ポリテクカレッジ島根の電子情報技術科生徒チームによる沖縄海洋ロボットコンペティションの最優秀賞、桜江小児童によるインスタントラーメン小学生レシピコンクール全国大会審査員特別賞など明るい話題もありました。本年も、人とまちを元気づけてくれる明るい話題に溢れる毎日となることを願っています。
さて、令和7年は第6次江津市総合振興計画対象期間の折り返しの年となります。現在、後期基本計画の策定を進めています。併せて、人口減少対策のより効果的な取組みの推進を目指す第3期江津市版総合戦略も4月からスタートします。人口減少社会にあっても、安心して幸福に暮らすことができるまちを目指し、様々な分野での改善改革を進めて参ります。
また、スマートシティ江津推進構想を中心としたDXの推進については、デジタル技術を活用し、市民サービスの改革に取り組みます。1月からは、市役所に来庁された方が申請書などに記入することなく、様々な手続きを完了できる「書かない窓口」を開始しますのでぜひご利用ください。
また、本年は文化・観光の振興にもより一層注力してまいります。特に、宿泊客が増加傾向にある有福温泉では、更に選ばれる地域となるように官民で連携した再生の取組みを引き続き推進します。また、日本遺産の大元神楽および石見神楽については、本市の誇る伝統文化の素晴らしい価値を市外県外に発信してまいります。
連携協定締結から1年を迎えた東串良町では昨年、石見神楽を披露し、同町の皆さんから喝さいを浴びたところです。歴史や文化の異なる地域との交流からはたくさんの学びを得られるものと考えます。今後も引き続き志を同じくする全国の地方自治体との連携交流を推進したいと考えています。
さて、昨年の10月1日に挙行いたしました合併20周年・市制施行70周年記念式典には、多くの市民、関係者の皆さまにご来場いただきました。これまでの市の足跡を振り返りつつ、未来に向けての新たな思いを強く感じたところです。
令和7年は、市民の皆様にとってさらに住みやすく、魅力的な江津としていくために、「江津のひとをもっと笑顔に」「江津のまちをもっと豊かに」「江津のしごとをもっと魅力的に」をスローガンに、「小さくとも一層キラリとひかるまち」の実現に向け、皆様とともに、江津の未来へ向けて力強く歩んでまいります。
本年も変わらぬご支援、ご協力をお願い申し上げます。
■江津市議会議長 藤間 義明
市民の皆様、新年あけましておめでとうございます。皆様が、お健やかで希望に満ちた、令和7年の新春を迎えられましたことを、心からお慶び申し上げ、市議会を代表いたしまして、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
昨年を振り返りますと、国内において年間の出生数が70万人を割り込むなど少子高齢化が加速する中で2024年問題など労働力不足も進行しました。円安などに伴う物価高騰も相まって、社会システムや国民の生活に大きな影響を及ぼすこととなりました。
本市におきましては合併20周年・市制施行70周年という節目の年を迎えました。市議会におきましても江の川祭において江津市音頭パレードに参加し、記念すべき年を市民の皆様と祝うことができました。
また自治体間連携協定を結んだ鹿児島県東串良町議会の皆様が来江され、本市の取組を紹介するとともに、両議会議員同士で交流を深めました。引き続き、議会として双方の良い点を学びあえる関係を築きたいと思っております。
こうした中、市議会では昨年5月に「市民と語る会」を市内20地区で開催し、延べ約200人の市民の皆様にご参加いただきました。会では議員と市民による意見交換の場を設けました。空き家対策や少子高齢化対策など参加者の皆さまからいただいたご意見ご要望は、市議会で集約した上で、9月に市長に申し入れたところです。市民と市政の橋渡しができるよう、引き続き市民の代表としての役割を果たしてまいります。
また、11月には江津工業高校と青陵中学校に伺い、生徒の皆さんと意見交換しました。その中で、どうやったら地元に残りたいと思えるか、江津の好きなところや困っているところは何か、率直なお話を聞くことができました。引き続き、今後の地方自治を担う生徒の皆さんとの関わりを深めていきたいと思っております。
本年も、市民の皆様からの理解と関心をより一層深め、多様な人材の市議会への参画促進を図ることで、本市が「小さくとも一層キラリとひかるまち」となることを目指し、市民の負託に応えていけるよう、引き続き取り組んでまいります。皆様におかれましては、引き続きご指導とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
結びに、この一年が素晴らしい年となりますよう、議員一同、心よりご祈念申し上げ、新年のごあいさつといたします。
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