■江津市で過ごした1年を振り返って
鹿児島県東串良町から江津市に移り住んで、あっという間に一年が経ちました。初めは「知らない土地でやっていけるのか?」と不安もありましたが、今では江津市の魅力に夢中になり、充実した日々を送っています。
江津市に来てまず感動したのは「日本海」です。東串良町で見慣れた太平洋とは異なり、荒々しくも雄大な景色が印象的でした。また、冬の寒さや雪にも驚かされました。鹿児島ではほとんど雪が降らないため、貴重な体験でした。
今年は「サンピコごうつ」で東串良町フェアを開催し、地元の特産品であるピーマンやきゅうりを紹介しました。多くの人に東串良町の魅力を知ってもらい、「こんな美味しいものがあるんだね!」という声を聞くたびに、ふるさとを誇りに思います。また、東串良町の物産館「ルピノンの里」でも江津市の特産品が好評だと聞いています。
さらに、石見神楽との出会いも大きな経験でした。初めて観たときの迫力と華やかさに圧倒され、自分も神楽を舞うことになりました。大蛇の役を演じるための練習は大変でしたが、本番で舞台に立ったときの達成感は言葉にできません。そして、石見神楽を東串良町で上演できたことも嬉しい出来事でした。地元の人たちから「すごい迫力だった!」と喜んでもらえ、江津市と東串良町を文化で繋ぐことができたと感じています。
江津市での一年を振り返ると、一番心に残るのはやはり人の温かさです。初めての土地で不安だった自分を、皆さんが優しく迎えてくれました。仕事の場面でも、神楽の練習でも、困ったことがあればすぐに助けてくれる人がいて、おかげで楽しく毎日を過ごせています。任期の令和8年3月まで、江津市での暮らしを思いっきり楽しみながら、江津のためにできることを見つけていきたいと思います。チェスト!
■岡元紫陽
東串良町職員。人事交流で令和8年3月までの2年間江津市役所に勤務)
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