文字サイズ
自治体の皆さまへ

ふるさと再発見 秦佐八郎博士顕彰委員会

18/54

島根県益田市

世界初の化学療法剤「サルバルサン606号」開発者
秦 佐八郎(はたさはちろう)博士~生誕150年に寄せて~ VOL.3
益田市が誇る偉人、秦佐八郎博士の生誕150年に寄せて、その偉大な功績を隔月(全5回)で紹介します。
第3回は、日露戦争時代からドイツ留学、そしてサルバルサン606号開発までのできごとを紹介します。

佐八郎は、絶えず自分自身が感染する危険がある中、伝染病研究所で研究を続けました。1904年(明治37年)には日露戦争に軍医として従軍し、南満州(現中国)各地に赴きました。翌年には広島の似島検疫所で帰還兵の検疫業務にあたり、感染症が日本でまん延するのを防ぐ大きな役割を果たしました。
その後、ドイツに留学した佐八郎は、ドイツ国立実験治療研究所所長のエールリッヒ博士と共に梅毒の特効薬サルバルサン606号を開発しましたが、開発にいたるまでには何百回もの緻密な実験を重ねる必要がありました。佐八郎の熱意とその卓越した技術が、多くの命を救うこととなる世界初の化学療法剤の開発の源となったのです。

★次回(1月号)は、サルバルサン606号のその後や、秦佐八郎博士の晩年について紹介します。

◆「秦記念館」へ行ってみよう!
秦博士が菊をこよなく愛したことから、秦記念館では毎年、菊花展を開催しています。
菊の愛好者をはじめ地元の保育所の園児、小・中学校の児童・生徒が育てた菊を展示します。
また、菊花展の開催期間中は、秦記念館を無料開放します。ぜひお越しください。
菊花展:11月1日(水)~5日(日)

▽秦記念館(美都町都茂807番地)
【電話】52-2415
開館時間:10:00~16:00
休館日:毎週火・水曜日、祝日の翌日、年末年始
入館料:小学生50円、中高生100円、一般200円
※15名以上団体割引あり

博士が愛用した顕微鏡やサルバルサン606号のアンプルなど約200点の遺品等を展示しています。

問い合わせ先:市協働のひとづくり推進課
【電話】31-0621

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU