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[特集]万葉歌人 柿本人麿 没後1300年

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島根県益田市

益田市民にとって、柿本人麿は子どもの頃から身近な存在です。家族や友人と柿本神社へ初詣に出かけたり、柿本人麿の誕生日とされる9月1日には八朔祭が行われたり、また、県立万葉公園には、万葉集の代表歌人とされる柿本人麿の歌碑や万葉植物園などがあり、レクリエーションの場として幅広い年齢層から親しまれています。そんな地域の宝である柿本人麿は、親しみを込めて「ひとまるさん」と呼ばれています。

■石見の宝「ひとまるさん」
益田市には、柿本人麿や雪舟、中世のまち、古墳など数多くの歴史的・文化的遺産があります。また、清流「高津川」や日本海、中国山地など自然豊かなまちでもあります。
その中でも、柿本人麿は『万葉集』第一級の歌人であり「歌聖」として柿本神社に祀られていますが、その生涯は謎に包まれています。
益田市には、戸田柿本神社、高津柿本神社をはじめ多くのゆかりのある神社や史跡があります。戸田柿本神社は人麿生誕の地といわれています。その生誕を祝って毎年9月1日に「八朔祭」が戸田柿本神社と高津柿本神社で行われています。高津柿本神社では、八朔祭の日に古式豊かな流鏑馬神事も行われ、大勢の人で賑わいます。
伝承によると、石見国府の役人として赴任していた柿本人麿は724年に亡くなり、終焉の地である鴨島に祀られました。その後、万寿3年(1026年)の大津波によって鴨島は海に沈み、人麿のご神体も津波で流され、現在の高津松崎の地に流れ着きました。そして、地元の人たちによって人丸社が建てられ人々の信仰を集めたとされています。江戸時代になり、1681年に津和野藩主の亀井公によって、現在の場所(高津城跡)へ移築されました。こうしたことから、益田は人麿終焉の地であると語り継がれています。
現在でも「ひとまるさん」は石見・益田の宝であり、誇りでもあります。

■柿本人麿没後 1300年祭 オリジナルマスコットキャラクター 「ひとまるさん」
柿本人麿没後1300年祭実行委員会および推進委員会では、「柿本人麿のまち益田」を全国に発信する取組の一環として、令和3年12月~令和4年3月にマスコットキャラクターの公募を行いました。その結果、小学生から70代の方まで幅広い年齢層の方々から応募があり、マスコットキャラクターの名前は、昔から地元の人たちに親しみを込めて呼ばれている「ひとまるさん」に決まりました。
チェーンソーアートで制作された「ひとまるさん」の木像が、柿本人麿没後1300年祭のPRのため、萩・石見空港など市内のさまざまな場所で展示されています。

■柿本人麿没後 1300年祭
8月26日(土)・27日(日)
島根県芸術文化センター「グラントワ」で開催
今年、柿本人麿没後1300年を迎えます。この記念すべき年を益田市全体で盛り上げるとともに、柿本人麿の魅力を広く発信するため「柿本人麿没後1300年祭」を開催します。
さまざまな角度から楽しめる内容になっています。入場は無料です。ぜひお越しください!

◆8月26日(土)
▽石見相聞歌演奏・合唱 10:30~ 大ホール
石見相聞歌とは、柿本人麿が詠んだ恋の歌として有名な長歌と反歌2首からなる一連の歌のことです。
『万葉集』(巻二 131)をベースに、作曲家・高橋久美子氏が作曲した楽曲を、グラントワ弦楽合奏団、島根邦楽集団、グラントワ合唱団が演奏します。

▽記念式典 11:00~ 大ホール
島根県内外の柿本人麿ゆかりの地から多くの来賓の方をお招きします。

▽エバーグリーン・ミニコンサート 11:40~ 大ホール
柿本人麿や石見神楽などを題材にした「人麻呂哀歌」、高津川を歌った「悠久の川」を演奏予定です。

▽和歌披講 13:00~ 大ホール
和歌披講を伝承する会の6名が、古式に則り、袿袴(けいこ)と狩衣(かりぎぬ)の装束で人麿ゆかりの歌を情感豊かに歌い上げます。

▽記念講演会 13:30~ 大ホール
「万葉集と相聞歌」
講師:坂本信幸氏(奈良女子大学名誉教授・高岡市万葉歴史館名誉館長)
「一千三百年続く人麿信仰と石見」
講師:川島芙美子氏(山陰万葉を歩く会会長)

◆8月27日(日)
▽創作朗読劇「人麿さん物語」 10:30~大ホール
益田の人麿歌集『愛しき妹と海のうた』に基づき、新たに創作された朗読劇です。朗読、群読、歌、映像で人麿さんの歌と生涯を語ります。

▽創作神楽「人麿伝」高津神楽社中 13:00~ 大ホール
新たに創作された石見神楽「人麿伝」を高津神楽社中が上演します。

▽人麿の里 全国万葉短歌大会 13:30~ 小ホール
秋葉四郎氏(短歌誌「歩道」発行人)による記念講演と、短歌大会表彰式を行います。表彰式では、選者による講評もあわせて行います。

◆8月26日(土)・27日(日)
▽展示・書籍販売・万葉茶会 9:00~ ホワイエ
・「伝承が語る人麿の生涯とゆかりの地」をテーマにした展示「鴨島立体模型」を初公開します!
・万葉ゆかりの書籍や地元作家の書籍販売
・茶道裏千家石見淡交会青年部によるお茶席
抹茶券:500円
※お茶席は26日(土)10:00~14:00のみ

▽ひとまろマルシェ 12:00~ 中庭広場
各種飲食ブースの出店を予定しています。
時間:12:00~16:00

柿本人麿没後1300年祭に関する問い合わせ先:柿本人麿没後1300年祭実行委員会・推進委員会
【電話】32-3161

問い合わせ先:市協働のひとづくり推進課
【電話】31-0621

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