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全国山城サミット 開催記念連載「益田の山城探訪」(全8回)

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島根県益田市

■第7回 丸茂城跡(まるもじょうあと)
11月16日(土)・17日(日)に益田市において「第31回全国山城サミット益田大会」が開催されます。
これにあわせ、本連載では市内の代表的な山城を紹介します。

丸茂(中世では「丸毛」とも)城跡は、丸茂の盆地の南西に位置し、盆地全体を見渡すことができます。
丸茂城の主郭は背後を三重の堀切で分断し、前方は堀切や竪堀(たてぼり)が施され、さらに前方に曲輪(くるわ)が伸びています。谷をはさんだ西側の尾根にも「馬場」などの字が残ります。
また、城跡の東側の森下(もりのした)遺跡からは礎石建物跡(そせきたてもの)あと2棟、掘立柱(ほったてばしら)建物跡2棟などの遺構と、中国製の白磁(はくじ)・青磁(せいじ)・青花(せいか)や、備前・越前・瀬戸・東播系(とうばんけい)の国産陶器などの遺物が出土しました。中国製青白磁梅瓶(せいはくじめいぴん)や青磁盤、天目(てんもく)茶碗などの高級品もあり、丸茂氏の館跡と目されています。
康永(こうえい)2(1343)年の古文書(益田市所蔵「安富家文書」)には「2月16日の夜に丸毛城に南朝方の三浦氏らが攻めてきたので防戦し、子の兼弘が負傷した」と、道元(どうげん)(丸毛兼幸(かねゆき))が報告したと記されています。
丸茂は、城跡、館跡、古文書がそろう貴重な事例と言えます。

「第31回全国山城サミット益田大会」の開催を記念して、市内の山城をめぐる益田市内山城ラリーを実施します。

●第4回「丸茂城跡アスレチックウォーク」
日時:10月13日(日)10:00開始
場所:丸茂集会所

問合せ:丸茂郷自治会
【電話】090・3374・9954

●第5回「桜田城跡健康ウォーク」
日時:10月14日(月・祝)10:00開始
場所:美濃公民館

申込み・問合せ:美濃公民館
【電話】29・0031

問い合わせ先:市文化振興課
【電話】31-0623

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