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全国山城サミット 開催記念連載「益田の山城探訪」(全8回)

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島根県益田市

■第5回 四ツ山城跡(よつやまじょうあと)
今年11月16日(土)・17日(日)に益田市において「第31回全国山城サミット益田大会」が開催されます。
これにあわせ、本連載では市内の代表的な山城を紹介します。

東仙道地区には、横に並んだ同形同高の4つの山があり、地域のシンボルとなっています。この山々も山城でした。
4つの山頂は全て曲輪(くるわ)(平坦面)になっており、これらが連絡路でつながっています。
最も東の一の岳は北側の尾根に向けて3段の曲輪が伸びており、山城の中心であったと思われます。仙道の中心部を見渡すことができ、尾根筋には竪堀(たてぼり)が配置され、北からの侵入に備えています。東から2番目の二の岳との連絡路の北側には井戸もあります。
二の岳には帯曲輪(おびくるわ)(主要な曲輪の周りを取り囲む帯状の細長い曲輪)が配置されています。
東から3番目と4番目の三の岳・四の岳の曲輪はやや小規模で、西側からの侵入を防ぐ役割を担っていたと思われます。
四ツ山城の城主やその歴史についてはわかっていませんが、仙道は鎌倉時代後半の益田氏の本拠であったと考えられています。四ツ山城跡から仙道の平野部を挟んだ反対側の台地上には、益田氏の氏神が勧請された神寶山(しんぽうざん)八幡宮が鎮座し、その麓には古代国家の官衙(かんが)やその関連施設の遺跡が複数所在します。また、三谷川が平野部に至る出口付近の東仙道土居遺跡からは、中世の供養塔の破片と貴重な貿易陶磁器が多数出土しました。
地域のシンボルである四ツ山城跡では、歴史ウォーキングが毎年開催されているほか、イルミネーションによる「一夜城」なども行われています。

「第31回全国山城サミット益田大会」の開催を記念して、市内の山城をめぐる益田市内山城ラリーを実施します。

●第3回「四ツ山歴史ウォーキング」
日時:8月25日(日)
※詳しくは9ページをご覧ください。

問い合わせ先:市文化振興課
【電話】31-0623

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