益田市では、介護人材確保に向けて介護職場の認知度向上に取組んでいます。
今回は、4月に開設した居宅介護支援事業所の介護支援専門員(ケアマネジャー)の方にインタビューしました!
◆ミツマル居宅介護支援事業所 間庭(まにわ)さん
▽なぜケアマネジャーとして働こうと思ったのですか?
以前、介護施設で約10年間働いていました。その時に関わった利用者の方々から、自宅で暮らしたいという強い思いをよく聞いていました。この当たり前の気持ちを支え、1日でも長く住み慣れた自宅での生活を続けられるような支援をしたいと思い、居宅のケアマネジャーとして働き始めました。
▽1日のスケジュールを教えてください。
40~45人ほどの方を担当させていただいています。1カ月毎に担当している方のご自宅を訪問し、ご本人やご家族とのコミュニケーションを通じて、支援内容や困りごとがないかといったことを確認しています。1日として同じ日はなく、時間と格闘しながら利用者の皆さんとの時間を大切にしています。
▽忘れられないエピソードを教えてください。
終末期の方を担当させていただいた時に、その方が「最後に孫の運動会を見に行きたい」と希望されました。さまざまな職種の方と連携し、残暑の続く中、運動会に行き、お孫さんを応援することができました。そして今度は「孫の発表会を見に行きたい」と希望され、実際に行くことができました。希望や楽しみを見つけられると、人生は輝くのだなあと思いました。今でも、その方がお孫さんの話をされている時の笑顔が忘れられません。
▽これから介護従事者を目指す方にメッセージをお願いします。
私は、大学を卒業後、サラリーマンをしていました。その後介護の世界に入るのですが、介護の仕事を始めた時に「こんなに楽しい時間を過ごして、お金まで貰っていいの?」と衝撃を受けました。人生の大切な時間を一緒に過ごし、一緒に悩み考え、支援させていただく。沢山の学びを得ることができる。普段の生活では絶対に出会えないような方々と出会える。そんな素敵な仕事です。介護は誰もが通る道です。自分に介護が必要になったときに、少しでも安心して暮らせるようなまちを一緒に作っていきましょう。
▽お休みの日は何をされていますか?
市内の福祉職や医療職の有志メンバーで「人と人をつなぎ、地域と地域をつなぎ、社会を創っていく」をテーマに地域活動をしています。その名も「つながりミッケ」。子どもたちから高齢者までが繋がり、豊かに楽しく暮らせるような活動をしています。
◆まとい居宅介護支援事業所 野村(のむら)さん 俵(たわら)さん
▽なぜ居宅介護支援事業所を立ち上げようと思ったのですか?
野村さん:「困っている人に手を差し伸べたい」という法人の理念を実現するため、ケアマネジャーの減少を目の当たりにしたためです。ケアマネジャーを志望する方が減っている中で、高齢者やその家族の地域での生活を支えていくため、居宅介護支援事業所を立ち上げました。業務だけではなく、ケアマネジャーの育成や働きやすい職場づくりにも力を入れていきたいと考えています。
▽仕事のやりがいについて教えてください。
俵さん:利用者の方やその家族の笑顔を見られると、とてもやりがいを感じます。また、リハビリなどによってできることが増えていくのを見ると、とても嬉しいです。本人の努力はもちろん、ご家族の協力もあってのことなので、ご家族の生活も大切にしながら仕事をしています。
▽新人の頃のエピソードを教えてください。
野村さん:周りの人に助けられ、育ててもらったという印象が大きいです。特にケアマネジャーになったばかりの頃は、ベテランの職員に逐一教えてもらったり、一緒に動いていただいたりしていました。担当した看取りでは、訪問看護などさまざまな職種の方が指導してくださり、その方を支えるチームとして、本人の思うような最期に向けた支援ができたと思います。
▽これから介護従事者を目指す方にメッセージをお願いします。
俵さん:まずはこの世界に飛び込んでみてほしいです。いろいろ考えるよりも、まずやってみてどう感じるかが大切だと思います。思いもよらないことが起きるかもしれません。ちなみに私は、利用者の方の前で踊りを踊ったときに、一皮剥けた気がしました(笑)。また人生の先輩に学ぶことは多く、自分の人生が豊かになると思って働いています。皆さんのことをお待ちしています。
▽趣味・マイブームは何ですか?
野村さん:子どもの遠征について行ってプチ旅行を楽しんでいます。おいしいものを食べたり、のんびりしたりして息抜きをしています。
俵さん:筋トレをしています。無心でできるし、精神面が鍛えられて前向きになれます。また登山も楽しんでいます。
問い合わせ先:市高齢者福祉課
【電話】31-0218【FAX】24-0181
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