一般会計の歳入歳出の総額は、歳入60億4096万円、歳出57億5230万円となり、形式収支は2億8866万円、翌年度に繰り越すべき財源2160万円を差し引いた実質収支も2億6706万円の黒字決算となりました。
令和3年度に比べ、歳入は3億8613万円減、歳出は4億8964万円減と歳入歳出ともに減少しました。令和3年8月の大雨被害からの災害復旧事業は増となりましたが、庁舎建設事業や防災行政無線整備事業などの完了により普通建設事業が減となり、投資的経費全体では減となりました。それに伴いその財源の町債、繰入金も減少しています。一方で、これまでの大型公共事業の元金償還が開始しており公債費はピークにあると言えます。
◆一般会計
歳入・歳出ともに減少しました
◇一般会計歳入
60億4,096万円
◇一般会計歳出
57億5,230万円
●用語解説
・自主財源…町が自主的に収入できる財源。町税や使用料等。
・依存財源…国や県から交付されるお金や借入金。
・地方交付税…地方公共団体の財政状況に応じて国から交付されるお金。
・町債…町の借金。
・公債費…町債の元利償還金等。
・義務的経費…支出が義務付けられ任意に削減できない経費。
・投資的経費…道路、橋りょう、公営住宅等の社会資本の整備等に要する経費。
・扶助費…法令に基づき支出する各種扶助費用。児童手当、生活扶助等。
・繰出金…他の会計に支出するお金。
◆特別会計
◆財政健全化指標
◆町債(公債費)残高
◆基金残高
◆今後の見通し
西ノ島町の財政は、人件費などの義務的経費が抑えられていることや、国から交付される地方交付税が堅調に推移していることから、健全な財政状況が続いています。
令和3年8月の大雨災害からの災害復旧事業を行っていますが、国の補助金や交付税措置のある地方債を財源として行っているため後年度の財政状況に大きく影響することはありません。大型公共事業の元金償還による公債費のピークが続き、実質公債費比率が上昇する見込みであるため基金を適切に運用し、計画的に繰上償還を行う予定としています。財政状況は決して楽観視できませんが、引き続き健全な財政運営に取組むとともに、総合戦略に掲げられた産業創出・人口減少対策などの重要施策の実現に取組んでまいります。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>