Isle Of Cleo クレオの小さな島

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国際交流員　ウォン・チンイン・クレオ

◆今月のテーマ
香港の運動会事情(後半)

9月下旬から10月上旬に渡って、中国の杭州市(こうしゅうし)で開催されたアジア競技大会(英：Asian Games、繁体字：亞洲運動會)、皆さんはテレビ中継などをご覧になりましたか?私は試合結果はテレビで見るより、ネットで香港のラジオニュースを聞くことが多いです(笑)。
さて、今月は香港の学校の運動会事情(後半)を紹介したいと思います。

◇陸上大会と言えば、チアダンス!
香港の中学校※に通ったことがある方はほぼ経験したことのある、陸上大会のチアダンス。多くの中学校では、チアダンスは1　年生がしていて、ダンスの振り付けや応援ソングの歌詞は高学年の生徒が考えます。練習は放課後や休校日にしかできないため、陸上大会が近づくと、学校の校庭から生徒のダンスの練習が響き渡ります。
私が通った学校では陸上大会の時に、チアダンスの競技の時間があります。競技と言っても、5分程度(?)のパフォーマンスを全校の前で披露することです。チアリーディングまでの技はしませんが、側転ができる生徒がいると、チアダンスのスターみたいに全校の注目を浴びます。ハウスとハウスの間の競技ですので、皆、必死です(笑)。陸上競技が行われている時、チアダンスをする1年生は応援団の役もするので、その際も点数をつける教員が回ります(笑)。陸上大会の後、皆の喉も大変なことになりますが、さぼることはできません!

◇競技項目は全ての学校が一緒ではありません!
陸上競技項目については学校体育連盟のルールに従うため、女子校の競技項目は男子校より少ないです。例えば、私が通った学校(女子校!)の一番長い距離の競走は1500メートルですが、友だちが通っていた男子校は5000メートル(年齢制限あり)までもあります。

◇陸上大会の一般観覧はありません!
技に頑張っている雄姿を見に行く保護者も少なくはありません。しかし、場内安全等の関係で、観覧できるのは生徒の保護者のみになっていることが多いです。陸上大会に保護者が出席するかどうかの書類は学校が準備し、生徒全員に配ります。出席する場合なら名前と出席人数(多くは生徒1人に保護者2名)を記入して、書類を提出します。保護者が出席しない場合でも、書類を提出しなければなりません。陸上大会当日は、ゲストの入口に、教員が名簿をチェックします。ちなみに、保護者席は教員側の観覧席(生徒たちが集まっている観覧席の向かい側)になっています。ちょっと離れていますが、全校生徒が頑張っている姿が一番見える席です!

※香港の教育制度
香港の教育制度は日本とはちょっと違っていて、日本では中学校(3年)と高校(3年)に分かれていますが、今の香港では中学校(6年)しかありません。ちなみに、私が中学生の時は7年がありました。香港の学校のシステムはまた今度詳しく紹介します!