Isle of Cleo クレオの小さな島

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国際交流員　ウォン・チンイン・クレオ

今月のテーマ：イギリスの学校のお休み「ハーフターム」
若葉萌える好季節となりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
お花見のシーズンが過ぎ、あっという間に5月に入りました。5月と言えば、日本の大型連休を思い出します。
大型連休ではありませんが、5月のイギリスでは「ハーフ・ターム」と言う学校の休みがあります。今月はこの「ハーフ・ターム」と、4月のカルチャークラブ動画レッスンについて、ちょっと話をしたいと思います。

◆イギリスの春も3月から!
ハーフ・タイムではなく、ハーフ・タームです(笑)。でも、試合のハーフ・タイムだと思ってもOKです!
イギリスの学校の新学年は8月中旬か9月からスタートし、学年は年間3学期(英：(school)term)に分かれています。12月中旬までが秋学期(英：autumn term)、年明けからイースター(※)までが春学期(英：spring term)、そして夏学期(英：summer term)はイースター以降から6月か7月下旬までです。学期と学期の間に、それぞれ冬休み、春休みと夏休みの長期休暇があります。そして、学期の中盤にあるハーフ・ターム(英：half term)は一週間程度の休みです。休みが多いと感じるかもしれませんが、実は貴重な時間だと私は思います。学期の中盤にリフレッシュできたり、色々お出かけして見学に行ったり、様々な体験活動に参加したりする週です。特に高校生にとっては、非常に貴重で重要な勉強の週だと私は思います。わかりにくかった課題の復習、より多くの過去問を解くなどもこの週で、授業や通学の時間を気にせずにできます。「ハーフ・タームの使い方はあなた次第です」と、私は今でも高校の時の先生のお言葉を覚えています。
(※)日本語訳は「復活祭」。処刑されたイエス・キリストが3日目に復活したことを記念する祝祭。春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日で、2023年は4月9日。

●クレオの一言
「イギリスの学校の新学年は8月中旬か9月からスタート」と言うと、イギリス全土は統一ではないのですか?と思うでしょう。以前もちょっと話したことがありますが、イギリスは4つのカントリーで構成している国で、中央政府と地方政府があります。地域の政策課題の決定はカントリーの行政機関が実施しますので、教育制度もちょっと変わります。例えば、スコットランドの新学年は8　月中旬からスタートで、イングランドとウェールズも9月1日からです。もちろん、地域や学校(特に大学)によってスケジュールが多少違うこともありますよ。

◆LESSON
4月のカルチャークラブ動画レッスン、ご覧になりましたか。
今回紹介した料理、ブレッドアンドバタープディングを作る際に使用したホットクロスバン(英：hot cross bun)をちょっと紹介したいと思います。
このイギリスの菓子パンはドライフルーツが入っている甘いパンで、伝統的に聖金曜日(英：Good Friday、イースターの前の金曜日)に食べます。今はほぼ一年中、イギリスのスーパーのベーカリー・コーナーで見かけますし、チョコレート等のフレーバーも販売されています。パンの上の十字架の模様が特徴的ですが、このパンの起源はキリスト教が伝わる以前からすでに作られていたという説もあります。焼き立てのホットクロスバンは香ばしくて、そのまま食べてもおいしいですが、バターやジャムを塗って、紅茶と一緒に楽しむのもおすすめです!

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※本紙P19二次元コード参照

西ノ島町国際交流員　Oki Nishinoshima CIRs