海藻専門家の海藻講座

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◆第1回　西ノ島町海藻加工施設について

西ノ島町ではかつて、豊富な海藻資源を活用した板ワカメや粉ワカメといった海藻加工品の製造が盛んに行われていましたが、その作業の過酷さや高齢化から現在ではほとんど行われていません。
こうした中、西ノ島町では平成27年度から豊富な資源量を持ちながらも未利用・低利用となっている海藻類に着目した取り組みを進めてまいりました。
主な取組内容として、西ノ島町周辺海域における海藻の資源量調査や西ノ島町海藻加工施設の建設、国立研究開発法人水産研究・教育機構　水産大学校による研究、資源管理への取り組みなど取組内容は多岐に渡っています。
これまでの取り組みについて、是非、この機会に皆様に知っていただきたいと考えています。

海藻類の収穫による漁業者の所得向上、雇用創出などを図っていくことを目指し、町内別府に西ノ島町海藻加工施設を平成29・30年度にかけて建設しました。
西ノ島町海藻加工施設では、塩蔵ワカメや板ワカメ、各種乾燥製品や粉末製品の製造が可能となっており、現在、指定管理者が漁業者からワカメやアラメ、ツルアラメといった海藻の受取を行い、加工品として町内での販売や、町外の企業へ出荷されています。
西ノ島町として今後、海藻の資源管理についても専門家の意見を取り入れながら取り組んでまいります。

「別府港から物井地区へ行く途中にあるんだ。」

「西ノ島町でとれた海藻が、西ノ島町で加工され、商品となって販売されているんだよ。乾燥わかめやめかぶは、西ノ島町のふるさと納税の返礼品にもなっており、とても人気のある商品なんだよ!」

次回掲載は「広報9月号」を予定しています。
第2回以降は海藻の専門家による研究成果や海藻資源についてのお話と資源保護への取り組みなどを掲載していく予定です。

問い合わせ：西ノ島町役場　産業振興課
【電話】08514-6-1220