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自治体の皆さまへ

Isle Of Cleo クレオの小さな島

12/27

島根県西ノ島町

国際交流員 ウォン・チンイン・クレオ

◆今月のテーマ イギリスのクリスマスの食事
年の瀬も押し迫ってまいりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。夏はまだ終わっていないような気がしていましたが(笑)、あっと言う間に2024年も最後の月に突入しました。
今年のクリスマスは何を食べようかな…ということで、今回の広報はイギリスのクリスマスの食事について紹介したいと思います。

◇クリスマスと言えば、ミンスパイ!
以前、カルチャークラブ料理動画レッスンでも紹介したことがあるミンスパイ(英:mince pie)は、ドライフルーツを詰めたパイです。今時のミンスパイの中身、ミンスミート(英:mincemeat)は、みじん切りにしたリンゴ、ドライフルーツとシナモンやナツメグ等の香辛料が入っています。焼き上がりのミンスパイは香ばしくて、食欲を誘います。寒い冬の午後3時のおやつにぴったりです!

私は去年もミンスミートを作りましたが、「細く切るなら…シュレッダーを使ってみよう!」と言う発想で、失敗しました(笑)。リンゴの種類も関係がありましたが、包丁を使って切る方が良いと思います。今年はバターではなくて、本格的にスエット*を入れて作ってみようかな。
ミンスパイにまつわる言い伝えの一つは、ミンスパイを食べるときはナイフで切らないことです。ナイフで切ると、縁起が悪いと言われていますので、食べるときはフォークで食べやすい一口大サイズに切るか、手で持って一口ずつ噛んで食べます。
*スエット…牛や羊の腰の腎臓付近の脂

◇クリスマスディナーの野菜は芽キャベツでしょう!
芽キャベツ(英:Brussels sprouts)はまるで一口大のキャベツのようで、あまり長く調理すると苦くなるのが特徴です。芽キャベツは茹でてもいいし、蒸してもいいし、炒めてもいいし、またはオーブンで焼いてもいいです。クリスマスディナーのメイン料理は味付きの肉が多いですが、野菜も食べましょう(笑)。
芽キャベツ以外に、ニンジンも人気チョイスの一つです。お肉と一緒に焼いてもいいし、一品として塩コショウ、ガーリックバター、または蜂蜜などの材料で味付けをしてからオーブンで焼くことも多いです。

◇クリスマスディナーのメイン料理は様々!
食卓の真ん中に置かれ、スポットライトを浴びるメイン料理は七面鳥の丸焼きが多いです。七面鳥の丸焼きはよく甘酸っぱいクランベリーソース、またはグレービーソース(英:gravy、肉類をオーブンで焼くときに出てくる肉汁を元にしたソース)をかけて食べます。七面鳥以外の肉類なら、塩漬けまたは燻製にした豚のモモ肉(英:gammon)のローストやローストチキンなども食べられています。もちろん、ベジタリアンとビーガンの方のメイン料理は肉ではなくて野菜になります。

◇「毛布に包まれたブタ」は不可欠!
イギリスの「毛布に包まれたブタ」(英:pigs in blankets)はソーセージのベーコン巻きです。添え料理として人気ナンバーワンと言っても過言ではありません。クリスマスディナーの中、私もこの料理が一番好きかもしれません(笑)。
ちなみに、アメリカのpigs in a blanketは、小さなソーセージのパイ巻きです。両方ともソーセージが入っていますが、一つは添え料理で、もう一つは前菜です!

◇クリスマスは家族団らんの時期
日本のお正月のように、イギリスではクリスマスは家族団らんの時期です。帰省して家族と過ごしたり、友だちと過ごしたり、海外旅行に行く人もいれば、祝日関係なく仕事をする人もいます。様々な過ごし方があります!
家族団らんの食事は主に自宅(または実家)で食べる事が多いため、食事会の前のキッチンは大変忙しいです。なので、近年は手軽に食べることができる一人用のクリスマスディナー弁当も販売されています。

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