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離島でも楽しく安心した子育てを(1)

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島根県西ノ島町

◆居心地のいい空間
~子育て支援センター・シオン、子育てサロン~
西ノ島町で行っている子育て支援事業のひとつ、未就学児のお子さんとその保護者、またこれから子育てを始める妊婦さんの“憩いの場”として開設している「子育て支援センター・シオン」と「子育てサロン」。昨年から開所日を増やしたり合同での開所等、いつでも誰もに利用しやすい場を提供しています。
娯楽や交流の場が少ない離島。今回はそんな離島でも、楽しく安心した子育てができるよう支援している「子育て支援センター・シオン」と「子育てサロン」の担当の方にお話を伺いました。

◇近所の方でも誰でもウェルカム!
「どうぞ!どうぞ!」と笑顔で迎え入れてくださるのは子育て支援センター・シオン(以下、支援センター)の保育士・小谷美也子(みやこ)先生と大野光(ひかり)先生。初めて支援センターへ取材に伺ったとき、もう何度も遊びに来ている家に来た感覚で、〝居心地のいい空間〞という印象でした。

小谷:とにかく誰でも来てほしい!保護者さんと子どもたちだけでなく、近所の方、誰でもフワッと立ち寄ってほしい。そして、妊婦さんには特に!不安もたくさんあると思います。ここでゆっくりしていってほしいなと。

◇いつでも好きなときに自分に合った利用を
支援センターでは催し事も充実しています。「町内でやってるイベントに参加したいんだけど、子ども連れだとちょっと…」「私○○が得意なんです!」。保護者さんたちとのそんななにげない雑談から生まれたイベントもあるそうです。

小谷:パン作りや、つまみ細工もしました。パン作りを趣味にされている保護者さんが講師になって子どもたちも一緒にパン作り。ただ、イベントが苦手な方もいらっしゃるので、自由遊びやお茶会の日もあります。利用者さんが必要なときに自分にあった利用をしてくれたらいいなと。

◇そんな雑談からは悩みや相談も
雑談をしていると、保護者さんたちの口から自然と悩みや相談も出てくるそう。

小谷:支援センターでは相談窓口も設けていますが、そこへ相談される方より、支援センターを利用しながら相談される方が多いです。話しやすい雰囲気だとお互いの距離が縮まり親しくなって、ちょっとした雑談から「実は…」と自然に悩んでいることをお話ししてくれます。

取材時も小谷先生が「うん、うん」「そう!そう!」と相槌をうちながら聞いてくださるので、保護者さんたちの口から自然と悩みや相談が出てくるのも納得でした。

◇大人が笑えば子どもたちも笑顔に
秋に開催したイベント、支援センターとサロンの合同運動会。実はこの運動会の裏のテーマは、保護者さんたちに息抜きをしてもらうことだったそうです。

小谷:大人が楽しんで大笑いしていると、子どもたちもそれを見て自然と笑顔になるんですよね。まずは大人が楽しんで笑っていることが大事だと思うんです。

◇保護者さんと子ども そして自分も楽しめる場所
小谷:誰もが安心して楽しく子育てできる西ノ島町であってほしい。その支援をしていきたいです。でも大きな目標はないです(笑)。今やっていることがベストだと信じて、精一杯のことを積み重ねて、誰もが自然と集まってくる場所でありたいです。

◇そして もうひとつの“居心地のいい空間”
こちらも笑顔で迎え入れてくださるのは、社協でサロンの担当をする山本紗暉(さき)さん。支援センターと合同で開所するようになり、サロンにも、そして山本さんにも変化があったそう。

山本:これまで支援センターしか利用していなかった方もサロンを利用するようになり、保護者さんたちが多く知り合えるようになりました。そして、私自身にも変化がありました。支援センターの保育士さんが来てくださり、保護者さんへの気遣いや対応、雰囲気や空間作りの提案もしてくださり勉強になります。保育士さんがいる安心感は、保護者さんだけでなく私自身にも。これまではどうしたらよいのか悩むこともありましたが、今は心強く、仕事も楽しくなりました。

◇インスタグラムで情報発信 誰でも来やすい場所に
昨年からインスタグラムでの情報発信も始めたサロン。サロンの開所日や様子を写真で投稿することで、まだ利用したことがない方への利用を促しています。

山本:幅広い世代の方など誰でも来やすい場所になって、いろんな方がサロンへ来てくれたら嬉しい。インスタグラムで情報発信しそれを見て「行きたいな」と思ってもらえるようなサロンにしていきたいです。

支援センターとサロン、どちらも保護者さんとの距離感をとても大切にし、離島でも楽しく安心した子育てをしてほしいという担当の方の強い思いを感じることができました。そして、きっとこの「誰でもどうぞ!」というスタンスで、いつも笑顔で迎え入れてくださることが、初めての方でも入りやすい場所なのだと感じました。また、迎え入れてくださる側が楽しんで支援されている様子が伺え、それが最初に感じた〝居心地のいい空間〞を作り出しているひとつの要因だと思いました。

取材 企画財政課

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