国際交流員 ウォン・チンイン・クレオ
◆今月のテーマ「外国クルーズ船寄港」
涼しい季節が待ち遠しい今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
6月12日(水)に、外国クルーズ船が浦郷港に寄港しました。ということで、今月はスタッフとして参加した外国クルーズ船寄港の事について、お話ししたいと思います。
今回寄港してくれたのは、ドイツの客船会社が運航している「ハンセアティック・スピリット」(英:Hanseatic Spirit)でした。昨年2回も寄港してくれた「ハンセアティック・ネイチャー」(英:Hanseatic Nature)の姉妹船で、極地まで探検しに行ける豪華客船です。客船は当日の朝8時にはすでに入港し、出港は夜10時過ぎと遅い時間でした。オプションツアーに参加された乗船客が多く、当日はいい天気でしたので、町内の景色を満喫できたと思います。浦郷港では抹茶のサービス、じょんじょん太鼓のパフォーマンス、レンタサイクルの貸出、絵葉書の販売、焼火窯の出張土染め体験とアジフライのふるまいがありました。元気いっぱいの活っちゃんもおもてなしをしに来てくれて(笑)、乗船客と客船の船員も大喜びでした。
私は観光案内のテントにいましたので、乗船客とお話しをすることができました。印象に残った乗船客は展示物にあるオーストリアの旗を見て、喜びながらリュックから「私はオーストリアから来ました!」と英語で印字した旗をスタッフに見せた夫婦と、出張土染め体験に参加された女性の乗船客でした。
浦郷港のテントの片付けが終わった後は、通訳として町長と表敬訪問に同行させていただきました。ブリッジで船長とお話しをした後は船内見学でした。小さくてコンパクトな豪華客船で、プールにジム、顕微鏡と大きなタッチパネルが設置されている学びの部屋、天上から床が大きな窓の展望ラウンジとアトリウム等があります。船内は紙のゴミを減らすため、電子パネルを使い、お手拭きはタオルを使う等取り組んでいました。一番印象に残ったのは、プールデッキのあるガラス・バルコニーかもしれません。展開するとき、透明なガラスフロアからは下が丸見えです(笑)。船員から客船会社の理念や環境保全に向けた取り組みについて聞く事ができることは貴重な体験だといつも思っています。そして、今回は特別に船内で民謡のパフォーマンスが行われました!夕食が終わった後に、乗船客はアトリウムに集まり(満員御礼!)、隠岐を代表する民謡のパフォーマンスを観賞しました。その後は町長挨拶と初寄港記念の入港盾交換式でした。
下船する前に、土染め体験に参加された女性の乗船客が感謝の言葉を英語で伝えに来られました。客船の船員と乗船客は英語が堪能ですが、今回のクルーズはドイツ語が主に使用されているため、電子パネルの掲示物から船内放送までは全部ドイツ語でした。久しぶりに聞いてもわからない言語に包まれるときの不安を感じて、新鮮でした(笑)。改めて、通訳者の強さ、共通言語が使える重要さと、4か国語も喋れるのだとしても足りない部分はまだ沢山あるともう一度実感しました(笑)。スキルアップをするために、ドイツ語を身に着けようかな…
接待やふるまいのメニューは同じまたは似ているのだとしても、毎回違う体験になるのは客船対応の面白いところです。スタッフと関係者の皆さま、お疲れ様でした!次回の客船寄港、楽しみにしています!
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